ガンビアからギニアへの過酷すぎる24時間移動【旅3日目】

西アフリカの旅第一回からはこちら→西アフリカ横断の旅38日間
前回の記事はこちら→2日目 ワニ園→ガンビア人のお宅に泊めてもらう

昨夜、泊めてもらったガンビア人青年に次なる目的地のギニアまでの行き方を教えてもらった。

それによるとどうやらギニアの首都コナクリまでの直通タクシーはないらしく、一度セネガルの国境へ行き、そこからギニアに行けるらしい。

「ん?何でまたセネガル?」って感じだけど、来た道を戻るわけではありません。

 

ガンビアはこのようにセネガルに囲まれているので、ギニアへ行く為にはセネガルに再入国する必要があるのです。

そんな感じで青年に親切にギニアへの行き方を教えてもらって別れを告げる。

「またガンビアに来た時は立ち寄ってくれよ!」なんて言ってくれ、昨日偶然屋台で出逢っただけなのに、ここまで言ってくれるなんて人の優しさをまた感じる。

 

彼と別れて一人でプラプラ歩いてるとアフリカらしい光景に出逢った。

 


派手な民族衣装を着たアフリカ女性達


通学途中の子ども達

歩く事20分。

タクシー乗り場らしきものが見えてきた。

え?車かなりボロボロなんですけど、大丈夫かな?

「お前どこに行くの?」

「ギニアのコナクリだけど。」

「あぁそしたら違うよ。この車じゃない。もうちょいしたら来るからちょっと待ってな。」

と言われ一安心。


ガンビアのターミナル。車はどれもボロボロ

どうやらまだお客さんが集まってないらしく、出発の気配はない。

仕方がないから、コーヒーでも飲んで待つとしよう。

するとしばらくしてから、一台の車がやってきた。

めちゃくちゃボロボロの車。

一瞬、「廃車の車を置いてるのかな?」と思ったけどもよくよく考えたら、アフリカの車は「動く=乗れる」だ。

動く限り廃車なんてものはない。

なんか嫌な予感がする。。

「まさか。。いや、まさかね。」

そんなことを思ったけど、すぐに「おーい!車来たから早く乗れよー!

と呼ばれる。

やっぱりこれで行くのね。

ホントにボロボロだ。。


7人乗りの車。さすがにボロボロ過ぎる(笑)

しかし、驚きはとどまる事をしらない。

これから更にとんでもなく驚く事が2つ起こった。。。

 

 

まず1つ目。

「おーい!車来たから早く乗れよー!」と言われた後、急いで残りのコーヒーを飲み干し、車に向かった。

すると、ものすごい人が無理矢理のように車に乗り込んでいる!

「早くお前も乗れよ。」

みたいなことを言われたけど、正直「どこに乗るんだよ?」って感じ(笑)

それでも無理矢理乗り込んだ。

僕が乗り込んだ席は助手席の左側

助手席の左側?って感じだけど、セネガルを出ると、助手席は当たり前のように2人乗り。

そしてそして、この時は運転席にも2人で乗っていた。

考えてもみてほしい。

大して大きくもない車で、大の大人4人が車の最前列に座ってる姿を。。。

結局、この時はなんと子どもを含めると17人乗り!!!

通常、7人乗りの車に、17人乗りである。。

ケタが違うという事はこういう事なんだろうと、思い知った。


車内から撮った写真。ポケットからカメラを取り出すのも一苦労。


案の定、途中で壊れる(笑)

 

そして2つ目。

走り始めて気付いたけど、車の下から水漏れしてる。。

お陰でジーパンの裾がビチャビチャだ。

いや、しかしこんな事ではもう驚かない!

なんせ7人乗りの車に17人で乗っているのである。(←くどいけど(笑))

水漏れぐらいするだろう。

驚きの2つ目は本当にとんでもないことだった。

それはドライバーのふとした行動で気がついた

このドライバー、アフリカの人にしてはものすごい慎重に運転している。

そして、停車する時気付いたけど、やたらとギアを気にしている。

マニュアル車の免許のお持ちの方はご存知かと思うけど、ギアを下げればその分ゆっくりではあるけど、減速する。

とは言え、停車時にわざわざギアをロー(一番低いギア)に下げて止まる必要はない。(少なくとも日本の教習所ではそうやって教わらない。)

しかし、このガンビア人のドライバーは止まる度にギアをローにしていた。

始めは、「こういう運転がイケテルのかな?」とか「ガソリン節約かな?(アフリカのガソリン代は結構高い)」とか思っていたけど、実際は全く違った。

まさかね?

と、思ったけど、そのまさかだった。

なんと、この車はブレーキが効かない。

これはアフリカを旅した事がある人でも恐らく「嘘でしょ?」って思うかもしれないけど、これは紛れもない事実。

もう本当にビックリした。

幸い事故や危ない目には遭わなかったけど、よくよく考えたらめちゃくちゃ危ない(笑)

でも、人生でブレーキの利かない車に乗れるってのもなかなかない機会だし、ちょっと嬉くもあったけど。

 

その後、国境での手続きをしたりする。

外国人は僕だけで別室でパスポートのチェック等があったけど、賄賂の請求等はなく、むしろすごい良い人達だった。

ガンビア側、セネガル側の国境では一度車から降りてそういう手続きをするんだけど、また乗り込むのが一苦労(笑)


ガンビア側のイミグレ


セネガル側のイミグレ


他の乗客を待ってるとき。中にもすでに何人か乗ってる

出発から約2時間後、セネガルの国境の町に到着。


セネガルの国境の町。ウェデガナ

この町でギニアのコナクリ行きの乗り合いタクシーも探すも、どうやらここにも直通のタクシーはないらしい。

聞くと、近くのタンバという町から乗り合いタクシーが出てるらしい。

このタンバには乗り合いタクシーとバスを乗り継いで合計約3時間。

しかし、ちゃんと5人乗りの車に5人で乗るし、バスも狭いけど、さっきの17人に比べるとかなり快適な移動になった。

そんなことだから実際は3時間掛かったけどあっという間に到着した感じ。


セネガルの町「タンバ」の乗り合いタクシー乗り場

今度は本当にギニアのコナクリまで行ける様子。

ここまで長かった。。

しかし、本当に長いのはここから。

コナクリまでは24時間掛かるらしい。

長い、そして本当に24時間で着くのかめちゃくちゃ不安だ。。

僕以外の乗客は集まってたみたいで、運良くすぐにコナクリへ出発。

7人乗りの車に10人だけど、これで24時間はなかなかしんどいかもしれん。。。

しかもなんか隣に座った乗客にはちょっと動いただけで舌打ちをされたり。。

あぁ。。

 

出発してから2時間。

ものすごい音が鳴った。僕はかなりビックリしたけど、他のみんなは「ハァー。。」とため息してる。

どうやらパンクした模様。


パンク修理中

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パンク中暇だったから近くを歩いてたら猿の家族に遭遇

この時は「出発して2時間でパンクか。先が思いやられるな。」と思ったけど、この後は運良く(?)パンクせずに順調に進んでいった。

ここではセネガルからギニアへ入国。

ギニアの国境は賄賂請求がひどいと評判だったけど、僕は全く大丈夫だった。

ラッキー。

 

長距離移動の時は途中でご飯やトイレ休憩もあって色々な町を見れたりするのが僕は好きだ。


ギニアで食べたぶっかけご飯。なんかぬめぬめしてたけど美味しかった。80円。


途中立ち寄った町で出逢ったギニア人の若者


ギニアの夕暮れ。写真通りすごく綺麗だった

夜になると街灯はなく、本当に真っ暗。

星がめちゃくちゃ綺麗だ。

ただ、道は全く舗装されてなく、本当にジャングルみたいな所を走っている。


辺りは真っ暗で何もない

大変だったけど、この辺りから他の乗客同士が少しずつ仲が良くなり始めていた。

最初はちょっと動いただけで舌打ちされたりしたけど、この頃にはもう乗客10人の男達の友情が芽生え始めていた。。

暗すぎて黒人達の表情は全くわからなかったけど、僕らの車内には温かい雰囲気が漂い始めていた。。。

About

西アフリカ、セネガルの首都ダカール在住の原田です。 現在、セネガルで日本食堂「和心」開業に向け奮闘しています。 セネガルでの出来事をどんどん発信していきます。 日本食堂「和心」 アフリカホームステイ代表

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