名前:Sさん
期間:1カ月(2016年12月21日〜2017年1月20日)
性別:女性
職業:東京都内の服飾専門学生
Q.なぜアフリカでのインターンシップに参加されようと思ったんですか?
→仏語を学んでフランスへ留学したかったのですが、金銭的な関係でアフリカを選んだのが一番初めの理由です。
また、服飾の学校へ通っていたので、人と違うことをした方が今後デザインなどを行う際に引き出しが増えると思ったからです。
Q.インターン生としてどのような活動をされていましたか?
→セネガルに着いた翌日に一番初めに任されたのは、ソファーとテーブルクロスの布選びでした。
スタッフの皆さんが「良い!」と言ってくださったことがとても嬉しかったです。
そして、メインの活動としてはもうすぐ開業する日本食堂「和心」のユニフォーム作りをしました。
生地を選び、仕立て屋さんを選び、作務衣を作りました。
これは、服飾学生だからこそのものだと思うので、任されたことも、綺麗に完成させられたことも非常に嬉しかったです。
作務衣を知らないセネガル人にデザインを伝えることは難しかったですが、何度か失敗を重ねて最終的には良い作務衣が完成しました。
他にはゲストハウスのドミトリーに飾る絵を描かせて頂きました。
【セネガルにはどこにでもある地元の仕立て屋さんで採寸を測ってもらっています。】
Q.セネガルでの生活はいかがでしたか?
→まずセネガルという国、セネガル人がとてものんびりしてました(笑)
私にはそれがすごく合っていたのでセネガルとセネガルの人が大好きになりました。
Q.インターンに来られる前に不安だったことはありますか?
→フランス語が殆ど全く話せなかった事がが不安ではありました。
また、他の方の体験談も読んだりして、こんな自分に出来る事はあるのかは少し心配でした。
ですがセネガルに着いてみたら言葉はなんとかなりましたし、周りの方々にも助けられて自分がやりたいこと興味のあることが出来たので良かったです。
Q.インターンを通じて成長したこと・影響されたことを教えて下さい。
→服飾学校にいると、自分の縫製の汚さや上手い人と比べてしまっていましたが、全く違う畑へ飛び込んだことで、自分にもできることがあることがわかったのが一番得たものかと思います。
また、セネガル人の服作りを見て、着られたら良いんだな(笑)と思い、自分もそんなに焦らなくても良いのかぁと思いました(笑)
技術的には低いかもしれませんが、細かいことを気にしないセネガル人の仕立て屋さんから学んだことは沢山ありました。
Q.インターン期間中の一番の思い出は何ですか?
→とにかくセネガル人の子供が可愛すぎる…これに尽きます(笑)
毎日子供たちに癒されていました。
【幼稚園の子ども達。一人日本人の子どもがSさんが作った作務衣を着ています(笑)】
後はスタッフの皆さんやインターンの仲間たちとレストランやバーに行って食事をしたりお酒を飲んだりすることもすごく楽しかったです!
セネガルでスタッフや和心に宿泊されているゲストハウスの方達と年末年始のイベントをしたこともいい思い出です。
Q.これからインターンシップに来られる方にメッセージをお願いします!
→「私に出来ることなんてあるのかな?」と思いながらセネガルに出発しましたが、なんとかなったので色々と不安な方も絶対になんとかなると思います!
私は服を作ることがメインの活動でしたが、プライベート用の服も沢山作って日本にお土産として持って帰ったり、あとは色んな人たちと出会えたのが本当に楽しかったです。
是非いい感じにセネガルを楽しんでください!
【左の和心スタッフが着用しているものがSさんが作った作務衣。
本当に素晴らしい出来です。アフリカで作ったとは思えません(笑)】
原田から感謝を込めて
服飾の専門学校に通っているというSさんは最初はセネガルに来ることをすごく心配していました。
でも実際に来てからはすごく楽しそうにしていたし、「服を作る」という専門性を活かして色々な仕立て屋さんを周って腕の良い仕立て屋さんを見つけてくれました。
その仕立て屋さんは両玉縁ポケットという縫製におけるかなり難易度が高い技術だそうで、Sさんは専門学校の先生に「両玉縁ポケットができる職人は絶対に腕が良い。」と教わったそうです。
近所の仕立て屋さんをほとんどすべて回ってみた結果、一人だけ両玉縁ポケットが出来ている仕立て屋さんがいました。
早速彼に和心のユニフォームを仕立てたもらったら他の人とは全く質が違って驚きました。
これにはSさんも僕らも本当に嬉しかったです。
今でも仕事用の縫製はもちろん、プライベートの服も彼に仕立てを頼んでいます。
宿泊中のお客様には何度か彼を紹介させていただきました。
彼の腕は近所では間違いなく一番良いので泊まりに来ていただいた方は是非一緒に行きましょう。
と、少し話しが逸れましたが、本当に素晴らしいユニフォームをSさんのお陰で作ることができました。
もしかしたら今年の冬にもセネガルに来るということなので、その時を楽しみにしています!
Sさん、セネガルに来てくれて本当にありがとう!