電気・ガス・水道がないアフリカの農村ならでは「充電屋ビジネス」

アフリカビジネス

こんにちは!丁度去年の今頃、西アフリカの田舎をウロウロしていた原田です。
アフリカの農村部には先進国や都市部には存在しないユニークなビジネスが沢山あります。

「こんなことよく思いつくな~!」と感心させられることばかり。
今回ご紹介するビジネスは、シエラレオネやリベリアの田舎で出会った面白いビジネス「充電屋」さんです。

日本では全く通用しないビジネスモデルではありますが、ビジネスのヒントになるかもしれませんので、ご興味がある方は読み進めてみてください。

1.充電屋さんってなに?

充電屋さんとはその名の通り、電化製品を充電をしてくれるお店です。
本当に、「充電してくれる」ただそれだけのお店です。

アフリカの農村では電気がまったく通っていない地域は少なくありません。
当然「コンセント」なんてものはありません。

そこに目をつけたビジネスマンがいたのでしょう。
1つの村に1つ発電機を持ち込んで、電気を「売る」ということを考えたのでした。

2.充電屋が成り立つ理由

そもそも電気が通ってない地域に電化製品を持っている人なんているの??
と思われた方もいらっしゃるかと思います。

しかし、電気も通っていないアフリカの田舎でも急速に普及率が伸びている電化製品があります。
そう、「携帯電話」です。

携帯電話は日本でも10数年前に爆発的に普及しましたが、現在のアフリカでは日本に少し遅れた状態で携帯電話が普及しています。
ちなみにアフリカの農村部では「固定電話」は存在しません。

充電式の携帯電話はテレビや冷蔵庫のように、常に電力が必要というわけではないので、必要な時だけ充電して使えます。
それが農村部でも携帯電話が流行した理由の一つだと言われています。

3.誰が「充電屋ビジネス」をやっているのか?

充電屋はお店(というか小屋?)のようになっていて、基本的に1人常駐していますが、彼らはどうやらオーナーではないようでした。
発電機を買えるぐらいのお金持ちが、発電機を村に持ち込み充電屋が始まったのではないかと思います。

4.充電中に盗まれたりしないのか?

アフリカでは携帯電話は高価なものなので、「盗まれたりしないのかな?」と不安でしたがどうやらその心配もないようです。
携帯電話を充電屋に渡す時に、番号札をもらって、返却時に番号札を渡すという方法が取られていました。

まぁでもそんなことしなくても充電屋があるのは基本的に小さな村なので、そのあたりはあまり心配しなくても大丈夫なのかもしれませんね。

そうそう。アフリカでも日本同様、犯罪率が高いのは農村ではなく、大都市です。

5.まとめ

充電屋は現在の日本には適さないビジネスですが、このように「不便」を解決するビジネスって面白い。
アフリカにはまだまだ不便なことだらけなので、新しいビジネスを始め放題です。

問題はそれに払うお金を持っている人が少ないことですが、これから発展してきて、多くの人が自由に使えるお金を少しでももてるようになれば、これはすごいことになるのではないかと思います。

アフリカならではのビジネスについては、またご紹介しようと思います!

この記事を書いた人
原田 翔太

日本食堂「大和」「和心」代表。
2児の父/ダカールTV/セネガル起業12年目
2015年からセネガルの首都ダカールに家族で移住しています。

セネガル日本食堂「和心」2017年4月グランドオープン。
2号店レストラン「大和」2024年2月プレオープン。
※大和は週3日木~土曜日のディナー営業のみのプレオープン中です。(2024年3月現在)

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