アフリカを経済的に発展させたい!
セネガル人の所得向上をしたい!
そういう声を聞くことがたまにあります。
でも僕は思うのです。
「ちょっと待ってよ。」と。
セネガルのテランガ精神はイスラム教に基づいた精神だと僕は思っています。
困った人がいたら助ける。
お腹が空いている人がいたら他人でも一緒に食事に誘う。
言葉にしたら簡単ですが、実際にやろうと思ったら本当に大変なことだと思います。
セネガル人を含めたアフリカの人々は向上心がなく、欧米からの支援に頼っているのは事実かもしれない。
でも、向上心がなくても幸せに生きていけるのならそれでいいのでは?
ダカールには仕事が全くないわけではありません。
フランス語が喋れない近所の青年でも、仕事をコロコロ変えてることができています。
彼の他にも、仕事が嫌ですぐに仕事を辞めてしまう人が結構多いです。
本当に切羽詰まっていたら仕事を辞めることなんてできないけど、それができてしまうのがセネガルなんです。
そんな国に無理やり「発展しよう!」と声高らかに行動しても、良い方向にいくとは思えません。
雇用を生むということは素晴らしいことだと思います。
それはアフリカに限らず、日本でも言えることです。
「アフリカを〜」とか「セネガルは〜」ではなく、「うちの会社で働く社員には良い環境で働いてもらいたい!」と日本での会社運営と同じでいいんです。
彼らはもう既に幸せな人がほとんどです。
日本人のように「幸せになるために年収1,000万円欲しいです!」みたいな人はほとんどいません。
そんな彼らが楽しく働けるような場を作ることが僕達がやるべきことだと思っています。