1泊2日セネガル国内ひとり旅~マングローブのあるトゥパクゥタへ~

セネガル観光地

今回は以前セネガル国内をひとり旅した際の旅行記になります。

実は僕はセネガルに住んでもうすぐ7年になりますが、地方にはほとんど行った事がありません。
なので、地方や村のセネガル人達がどのような生活をして、どんな人達なのかを自分の目で見てみたいと思ったのです。

さぁ、旅行に行くと決まればどこに行こうか?
1泊2日という事で、僕の選択肢はセネガル北部のサンルイか東部の聖地トゥーバ。

最終決定はしておらず「当日の気分で決めようか?」と思ってましたが、前日の深夜に宿泊のお客様から南部のマングローブ地帯がすごく良いと聞き、急遽南部に決定!(笑)

そこはトゥパクゥタというマングローブが有名な村との事。
普段は乾燥地帯のダカールにいるのでセネガルでマングローブと聞いてもあまりピンときませんでした。

だからこそ余計ワクワク感がありました。

という事で、急遽決まったトゥパクゥタ1泊2日の一人旅の様子をつらつらと書かせていただきます。

1日目トゥパクゥタへ

朝5時に起きて準備をしてから6時に自宅を出発!

まずは「ガラージュピキン」というダカールの乗合バス・タクシー乗り場に向かいます。
ここはダカールから地方都市への長距離バスが沢山出ているターミナルです。

今日の目的地は「トゥパクゥタ」という村。
マングローブが多くセネガルでは珍しい水が豊かなエリアです。

行き方がよくわからなかったので、バスターミナルのセネガル人に聞くと主に3ルートあるとわかりました。
1.ガンビア行きの乗り合いタクシーに乗って途中下車
2.カオラック(セネガルの主要都市)へ行き、そこから乗り合いタクシーに乗り換える
3.ファティック(セネガルの中規模都市)へ行き、そこからバスやフェリーを乗り継ぐ

上記の3つの方法があると知り、僕は一番面倒くさそうな3.を選びました。
(でもみんな自分の車に乗車させたいので「俺の車が一番いいぞ!」と言ってくる人が多かったですw)

せっかくなら色々な都市や村に途中下車して、少しだけでもその場所を感じてみたいと思ったからです。
(しかしこれは後に予想以上に時間が掛かると判明しました(笑) 絶対上記1.の方法がお勧めです。)

ということで、ファティック行きの乗り合いタクシー(通称:セットプラス)に乗車。
移動の詳細は下記に記しているのでご参考までに。

セネガルの漁師町。ここからフェリーが出ます。

色々なところを経由して9時間以上掛かりました。
でも色んなところを見れたので回り道してまぁ良かったかな…(苦笑)

フェリーに乗ったのは少し驚きました。こんなところに川があることすら知りませんでした。

この小さいフェリーに車も結構詰め込みます。
対岸は見えていて近い。

また、バイクタクシーの兄ちゃんとも仲良くなって色々な場所に連れて行ってもらいました。

村を案内してくれたバイクタクシーのお兄ちゃん

みんな仕事という仕事はなさそうでしたが、それでもなんかのんびりと楽しそうにしていたように思います。

セットプラスの乗り継ぎは要注意。
人が集まったら出発のセットプラスは本当に人が集まらない時は平気で1〜2時間待たされます。

でもそんな移動も楽しみつつ15時過ぎに目的地のトゥパクゥタに到着。

トゥパクゥタ到着。思いの外田舎で通り過ぎそうになった(笑)

すごくのんびりしている場所で、車でそのまま乗り過ごしそうになったほど。
でも国道から町中へ入っていくと、高級ホテルも2件あったり欧米人の姿も沢山あったりしました。

この時点で宿を決めてなかったので、宿を巡るも良さげな宿がない。
そして意外と高い!

ひとまずwifiのあるレストランで休憩しつつ、ネットで調べる。
それでもいい場所がなかったのでひたすら歩き回る。

2時間ぐらい歩き続けていたら「お、お前マングローブの船乗りたくないか?」と急にセネガル人に言われる。

「いいね!明日乗ってみたい!」と言うと、「じゃあこっちにおいで。いいところを紹介してあげるよ。」とそのまま付いていくと、街の奥の方に連れて行かれた。

そこには宿があり、オーナーを紹介してもらうとすごく良さげな人。
宿代と船台込みで提示された金額がすごく良心的だったのと、オーナーの人柄が本当に良かったのでここに決定!

宿の部屋は電気は暗いしお世辞にもきれいとは言えなかったけれど、雰囲気は本当に良かったです。
(今は宿を改修してかなり綺麗になってるらしい。余計におすすめ!)

シャワーを浴びて宿に荷物を置いて夕食を食べに行く。
レストランはいくつかあったのだが、宿を探している時に「あとで行くね!」と約束していたおっちゃんのレストランへ。

するとおっちゃんは「本当に来てくれたのか!」と喜んでくれました。

セネガルの地元レストランの夕食。ボリューム満載で美味しかった。

大皿にたっぷりのご飯にデザートにマンゴーまでいただき、お腹いっぱい。

そうそう、ここトゥパクゥタはウォロフ語が余裕で通じます。(フランス語も人によっては通じます。)

ウォロフ語はセネガルで一番話されている言語ですが、僕がてっきりこの辺りでは違う民族言語が話されていると思っていたのです。

それを彼らに僕が「え?みんなウォロフ語喋れるの?」と聞くと「当たり前だよ!セネガルでウォロフ語を喋れない人はいないよ!」と言っていました。

夕食後は高級ホテルのレストランへ行き、ビールを注文。
でもお客さんが僕以外に一人しかおらず21時には閉店だからと言われてしまいました。

でも「ホテルの敷地内にはいていいよ。」とのことで、一人真っ暗な高級ホテルでのんびりしていました。
その次には地元のバーに行き、フランス人カップルがいたので話しかけてみました。

普段僕は結構人見知りなので、自分から話しかけることってあまりないのですが、なんだか旅行中は色んな人と話してみたくなるものです。

彼らにもマングローグの船ツアーを猛烈に勧められたので明日が楽しみです。

そんなこんなで宿に戻り就寝。
旅行一日目が終了したのでした。

【本日の宿】
・トゥパクゥタ10,000CFA(朝食込み)

【本日の移動】
・「和心」〜「ガラージュピキン」:タクシー(3,000CFA)所要時間30分
・「ダカール(ガラージュピキン)〜ファティック」:乗り合いタクシー(2,500CFA)所要時間3時間
・「ファティック〜フンジュン」:乗り合いタクシー(700CFA)所要時間35分
・「フンジュン〜対岸へ」:フェリー(100CFA)所要時間15分
・「フンジュン船着き場〜乗り合いタクシー乗り場:」バイクタクシー(200CFA)所要時間5分
・「フンジュン〜トゥパクゥタ」:乗り合いタクシー(2,500CFA)所要時間2時間

※値段交渉は最初の和心〜ガラージュピキンのタクシー以外は一切不要でした。
※バイクタクシーは町中を走ってもらい説明してもらったのでプラス500CFAですごく喜んでくれました。
※和心を出発したのが6時でトゥパクゥタ到着が15時10分と所要時間役9時間。恐らく上記1.の方法で行っていれば5時間〜6時間程で到着可能。

2日目トゥパクゥタの秘境マングローブへ

朝8時起床。
宿のスタッフさんが用意してくれた朝食をいただく。

まさか朝食まで付いているとは。。感動。。。

朝食を食べ終えると、宿主のバーバカーが既に船を準備してくれているとのこと。
急いで支度をして船へ。

すると、目の前にはたくさんのマングローブが・・・。
確かにこの光景はセネガルとは思えない。

この船で行きます。その先に見えるのがマングローブ

僕が住んでいるダカールではマングローブどころか川を見ることもありません。

バーバカーに言われるがままに船に乗車。
貸し切り船なので色々と説明をしてくれるので有り難い。

本当にお世話になったバーバカー…。。

どうやらこのマングローブには天然のカキが沢山あるらしく、それを見せてくれた。

そうこうしているうちに目的地の貝殻島(イロコキアージュ)に到着。
ここは無人島の貝殻島だが、大きなバオバブの木などが沢山。

観光シーズンの10月〜5月頃はこの貝殻島に泊まるツアーも開催しているという。
確かにここで焚き火をして夜は満点の星空の下で眠ったら最高に気持ち良さそう。

今回はそんなこともないので、小さな島を一周回って船へ。

これから宿に戻るということなのだが、バーバカーと話をしているうちにもう一つの目的地の村にも行ってみたくなった。
どうやらその村はスィポと言う名前の村でバーバカーの親戚がいたり、カキを取って暮らしている人がいるらしい。

当初の予定にはなかったので、ダメ元でバーバカーに行きたい旨を伝えると「え、いいよ。」とのこと。
つくづく彼の宿に泊まって良かったと思いました。

ということで、貝殻島から船でしか行けない集落スィポへ出発。

マングローブ林を木の小舟で突き進む

先程は色々と寄り道をしたけれど、今回は寄り道はせずに直行で行きます。

30分ほどしたらスィポに到着。

本当にザ・村という感じのところで電気も水も通っていません。
電気はソーラーパネル、水は井戸水。恐らくガスもそんなにないので、炭で料理をしている家庭がほとんどの様子です。

セネガルのスィポ村。すごく平和で素敵な村でした。

でもそんな中学校はあったり魚を売ってるおばちゃんもいたりしました。

スィポ村を歩く

彼女たちと話をしていると、どうやらダカールに行ったことがないという人が珍しくないということもわかりました。

ダカールはテレビでしか見たことがないと。
でもなんか彼女たちが談笑しているのとを見ていたらなんだか幸せな気持ちになりました。

スィポを30分ほど散策したら、今度こそ船でトゥパクゥタに戻ります。
ダメ元でバーバカーに「船操縦したいんだけどいい?」と聞くと「え、いいよ。」とのこと。

バーバカー、、、最高か!

船の操縦の仕方を教えてもらい、ここから30分ほどは僕が操縦して帰宅。
船の操縦なんてちゃんとやったことなかったけど、すごく面白かった。

人生で初めて船を操縦させてもらいました(笑)すごく気持ちよかった!

本当は5分ぐらいで交代しようかと思い、バーバカーに「交代した方がいい?」と聞くと「まだやってていいよ!」とのこと。

バーバカーは船の操縦を全面的に僕に任せ時々「おーいいぞ!うまいぞ!」とこちらが調子に乗るような褒め言葉を言ってくれつつ、自分のスマホをいじってのんびりとしていました(笑)

船の操縦は本当に楽しかったー!

宿に戻ると昼食をバーバカーの奥さんが用意してくれていたので一緒にいただく。
昨日は全く気づかなかったが隣の部屋にカナダ人学生が泊まっていたらしく、今は研修でトゥパクゥタに来ているとのことだった。

セネガル家庭で家族と一緒にセネガル料理を作ったりするのもいい経験になるのだと思う。

トゥパクゥタは本当に満喫させていただいた。
正直もう1泊くらいしたかったけど、バーバカーにお礼と別れを告げてトゥパクゥタを後にした。

宿を出て国道に出ると乗り合いタクシー乗り場がすぐそこに・・・!
まるで僕を待っていてくれたかのようだと勝手に一人でニヤニヤしてその乗り合いタクシーの乗車。

セネガルのセットプラス。なぜか7人乗りに8人乗ってる(笑)

行き先はどうやらカオラックらしい。
カオラックからはダカール行きのセットプラスに乗り、無事に帰宅。

1泊2日のトゥパクゥタでしたが、本当に良かった。
なんせ出会いと人が特にバーバカーが最高でした。

普段は旅行者の方を受け入れる側の立場でしたが、久しぶりに一旅行者になってみる事も大事なんだなと思いました。
とにかくトゥパクゥタ、というかバーバカーはお勧めなので、セネガルに来られる方は是非チェックしてみてください!

この記事を書いた人
原田 翔太

日本食堂「大和」「和心」代表。
2児の父/ダカールTV/セネガル起業12年目
2015年からセネガルの首都ダカールに家族で移住しています。

セネガル日本食堂「和心」2017年4月グランドオープン。
2号店レストラン「大和」2024年2月プレオープン。
※大和は週3日木~土曜日のディナー営業のみのプレオープン中です。(2024年3月現在)

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