ボンジュール!
前回の記事ではセネガルの公用語がフランス語であり、セネガル国内でもフランス語を学べるという事を書かせていただきました。
こちら→【第2語学】アフリカでフランス語を学ぶことは出来るのか?
今回の記事では、より具体的に「どんな方がセネガル(アフリカ)でフランス語を学ぶのに適しているのか?」また、セネガルでフランス語を勉強する注意点やデメリットなどもご紹介させていただきます。
「フランス以外の国でフランス語を学びたい」または「フランス以外のフランス語圏の国に行ってみようと思っていた」という方は是非この記事を読んで、どの国でフランス語を学ぶか改めて考えるキッカケにしていただけたらと思います。
アフリカでフランス語を学ぶのに適している人
早速ですが、アフリカでフランス語を学ぶのに適している人はどのような人なのでしょうか?
それは「将来的にアフリカで活動する。」もしくは「仏語圏アフリカの人達とコミュニケーションを取りたい。」と思っている方達です。
逆に言えば、この様な方はフランスで勉強するよりアフリカで勉強をした方が断然良いです。
アフリカの治安を気にされる方もいらっしゃいますが、セネガルを含めた西アフリカのほとんどの国では治安は安定しており、平和な国が多いです。
その為、上記の方はこの記事はすっ飛ばしてセネガルに来てください(笑)
冗談はさておき、実はこのようにフランス語圏アフリカに興味があるという日本人が増えてきている様に感じています。
フランス語を学んでいる方全体で見れば少数派化もしれませんが、実際にセネガルでお会いする方の中に「フランスにはそこまで興味はないけど、アフリカに興味があったからフランス語を勉強しています。」という方もセネガルに来られています。
そういう方達にとってみればわざわざフランスに行かずともアフリカ諸国でフランス語を学び、日常生活で使える環境というのは最適だと思われます。
また、前回の記事でも触れましたが、セネガル含めほぼ全ての仏語圏アフリカ諸国はフランスに比べてフランス語の授業料や物価が安く収まります。
その為、大学生や大学院生の方でアフリカに興味のある方は選択肢の一つに入れていいのかなと個人的には思っています。
アフリカでフランス語を学ぶデメリット
繰り返しになりますが、アフリカでも十分フランス語を学ぶ事はできます。
フランス語学校もありますし、個人のマンツーマンの先生も探せば普通に見つかります。
しかし、当然フランス本国で学ぶフランス語とは違う部分もありデメリットもあります。
それではデメリットについて詳しく書いていきたいと思います。
フランス語の発音が違う
一番言われるのはやはい「発音の違い」です。
こればかりはフランス語素人の僕が聞いても明らかで、セネガル人のフランス語とフランス人のフランス語の発音はかなり違います。
今でこそどちらのフランス語を聞いても何も思わなくなりましたが、僕がセネガルにして最初の頃はフランス人のフランス語を聞くと「おぉ…!これが本場のフランス語か…!」と感動していました(笑)
セネガルにはフランス公認のフランス語学校もあり、そこではフランス人の先生がフランス語を教えているのですが、やはり日常生活で接する機会が多いのはセネガル人。
そういった意味では「発音重視」でフランス語を学びたい方はアフリカでフランス語を学ぶ事はおススメできません。
逆に「発音よりもコミュニケーションが取れればいい」という方はセネガル人はもちろんフランス人とも十分にフランス語で意思疎通できるフランス語が身に付きます。
よく使う表現・単語の違い
発音以上に気になるのが、表現や単語の違いです。
これは聞いた話になってしまいますが、セネガルとフランスでは若干表現や言い回しの違いがあります。
ただ、これに関しても言い回しが違うからといってコミュニケーションを取る分には問題がないので、発音同様、気にする方は気にするし、気にならない方は気にならない問題かもしれません。
特に初心者の方はそこよりもとにかく喋ったり使ったりすることで身に付くと思うので、あまり気にしなくてもいいように思います。
しかし、よく使う単語が違ったり、フランスにはあるけれどセネガルにはないものがあります。
一例になりますが、例えばセネガルでは電車に乗る機会はありません。
ですので、電車で使うような単語やフレーズをセネガルでの日常生活の中で使う機会はほとんどありません。
他にもフランスの観光地や都市名や特産品などの事もセネガルでの日常やフランス語を学ぶ生活において勉強する事はないでしょう。
例えばフランスのワインの事を知りたくてもほとんどのセネガル人はお酒は飲まないので、中々ワインの知識が増える事は難しいです。
この様に、セネガルでは全く使わなかった単語やフレーズが、フランスではよく使う単語だったという事も少なからずあると思います。
フランス語が通じない人もいる
セネガルの公用語はフランス語ですが、首都ダカールでもフランス語が話せない人も少なくありません。
その為、日常生活でフランス語が100%使えるかと問われると答えは「No」です。
なので、フランス語を学びに来たのに現地語で挨拶をする必要が出てくることもあるかと思います。
それもセネガルの人や文化に興味のある方なら現地語で挨拶をしたりコミュニケーションを取る事は非常に良い経験だと思いますが、セネガルにフランス語を学びに来るだけの方にとってはその現地語での挨拶や会話はストレスになりかねません。
そういう方におすすめなのは、とにかく最初から最後までフランス語で喋り続ける事。
特に最初の挨拶が肝心で、挨拶は現地語のウォロフ語ではなくフランス語でしてください。
そうする事でその後の会話もフランス語になるケースが多いです。
逆にいきなりウォロフ語から挨拶を始めてしまうとそのままの流れでウォロフ語での会話になってしまいます。
(ただ、個人的には挨拶だけでもウォロフ語でする事でセネガル人との仲も深まるのでお勧めです。)
また、大都市以外の町や村ではフランス語話者の割合が更にグッと下がります。
その為、セネガルの村に行くと、ほとんどフランス語が通じないなんて事もあったりもすると思います。
しかし経験上、どんなに小さな村でも一人か二人位はフランス語が話せる人はいるのでその点はあまり気にしなくてもいいかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
セネガルでも十分フランス語を学ぶ事が出来る事はおわかりいただけたと思います。
そして、セネガルで学ぶ事のデメリットやどんな方がセネガルでフランス語を学ぶのに適しているのか、逆にフランスで学んだ方が良いのか、もおわかりいただけたと思います。
正直に言うと、セネガルで出会ったほとんどの日本人はそこまでフランス語の発音や表現については気にしていないので「もっと沢山の人が物価も安いセネガルに来れば
いいのに。」と思っていました。
しかしよくよく考えてみれば、フランスの文化や習慣、フランス人とのコミュニケーションがしたい方は絶対にフランスに行った方が良いとも思いこの記事を書かせていただきました。
逆に、アフリカの人に興味がある、セネガルに来てみたいという方が「まずフランスに行ってフランス語を勉強して…」というのは遠回りになると思うので、セネガルでフランス語を学ぶのも一つの選択肢になると思います。
もしセネガルのフランス語学校など気になる事がありましたら、ご連絡いただけたらと思います。
→お問い合わせ
ダカールで有名な学校などはご紹介できると思うので、気軽に相談してくださいね。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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