【セネガルレストラン開業記録VOL.17】セネガル観光名所ラックローズでボラれそうになる?

セネガル ラックローズ 開業日誌

2015年1月にセネガルに来てから首都ダカールにレストラン日本食堂「和心」を開業するまでの記録になります。

以前残していた記録を少しだけリメイクして書かせていただいています。
合計100記事以上続きますが、気長にお付き合いいただけたら幸いです。

日本食堂「和心」近況報告(2015年7月6日~7月12日)

今週は初めてスタッフ全員で小旅行にも行きました!
普段は相変わらずお弁当販売と物件探しをしています。

それでは、今週の近況報告です!

7/6(月)

今日は親子丼の当日注文とお弁当を合わせて注文が9個。
今までは月曜日は中々注文が入らなかったのだが、最近は月曜日にも10個近くの注文が入るようになってきた。

また、今日は注文してくれたお客様に無料で巻き寿司をプレゼント。
僕は前回配達が遅れてしまった事をお詫びに行くと、全然気にしない様子で、むしろ妻と息子の事をすごく気遣ってくれて本当に有り難い。
巻き寿司はすごい喜んでくれた様子だ。

その後、KOICAさんから明日の注文が入る。
すると、電話越しで「韓国大使館から聞いたんだけど、僕達にも巻き寿司サービスしてくれるのかな?」と

物凄い遠慮気味に聞かれ、もちろんオーケー。
というか韓国大使館とKOICAの繋がりすごい(笑)

でもそういうリクエストがあったということはきっと韓国大使館の方は気に入ってくれたのだろう。それはかなり嬉しい。

明日もお弁当&巻き寿司が入り仕入れに行き、仕込み。
やっぱり海外の人の寿司人気はすごいな~と実感。

7/7(火)

今日はお弁当の注文が9個。
KOICAが8個に韓国大使館が1個。
韓国大使館は昨日に引き続きまた注文してくれた。

スタッフの小林がKOICAにお弁当と巻き寿司を届けに行くと、スタッフの方達から歓声が挙がったらしい(笑)
それぐらい寿司を楽しみにしてくれたようだ。

また、お弁当箱を受け取りの際に感想を聞くと、巻き寿司を絶賛してくれたようだ。
他にもメニューの豊富さや配達料無料、お弁当箱を気に入ってくれているとのこと。

ただ、韓国人からすると辛さが欲しいとのことなので、今後は韓国限定(?)で辛さのあるメニューも取り入れていこうと思う。

また、今日は朝から来客があった。
アイセックという団体のインターンで来ている日本人の学生さんだ。
パソコンを1時間だけ貸して欲しいのだという。

というのも彼は空き巣に入られ、パソコンと携帯を盗まれたのだ。
他のインターンでskype面接があり、1時間だけどうしても貸して欲しいのだという。

せっかくなので一緒に昼食を食べたらものすごく感動してくれていた。
というのもラマダーン中で彼自身もほとんど一日2食しか食べていないのだという。
(確かにそれは大変だ・・・)

食事後彼と途中まで彼と一緒にバスで買い出しへ。
買い出しを終え、そのまま帰宅。

気づいたら日も暮れて家でのんびり。
明日はお弁当の注文はなし。

当日注文入るかな?

7/8(水)

今日はお弁当の注文がなし。
当日注文が入るかな?と思っていたが、今日はそれもなし。

なので僕は妻と息子の長期ビザの受け取りへ。
しかし予想通り(?)まだ出来ていないらしく「来週来い!」という。
だが、今回は本当に来週出来そうな気配もする。
(早くできてくれないと困るのだが・・・)

その後ダカール中心部で海苔や片栗粉等を購入。

最近かなり暑くなってきて長時間歩くのは危険を伴う。。。
なので、僕は勝手にスーパーマーケットの事をオアシスと呼び、オアシスを見つけたらとりあえず入るようにしている。
オアシスは日本のスーパーマーケットのように冷房ガンガン、かなり清潔だ。

すると今日は新しいオアシスを発見!
中に入ってみると他よりも全体的に値段が安い!
一部野菜に関しては地元の市場より休みものもあり驚いた。
野菜と肉、調味料をここでも購入。

かなりの大荷物になったがなんとかバスで帰宅。
すると台所で小林と妻がイカを捌いている!

今日の夕食はイカと鯛の刺し身とイカリングらしい。
久しぶりの刺し身、これは楽しみだ。
ちなみにイカは特大のが1,500CFA(約300円)だったらしい。

イカと鯛の刺し身を食す。
旨い!

日本のイカに比べると若干硬いが、イカの刺し身がこれ程美味しいとは日本に居る時は思わなかったな~。
もちろん、鯛の刺し身とイカリングも最高に美味しかった。

その後明日はお弁当が5つ入っているので仕込みへ~。

夜は妻と息子の航空券を取得。
7月末に日本に帰り9月末にセネガルに戻ってくる航空券。

エチオピア航空が就航し、往復航空券がなんと破格の12万円!
以前は17万円が最安だったので、これはかなりラッキー。

7/9(木)

今日はお弁当の注文が5つ。
JICAオフィスに配達に行くと、スタッフの方と話す機会があり、少しだけ立ち話。
すると「各国大使館とかボランティア団体とか日本食多分好きなので行ってみては?」と言われる。

「そうなんですね!」と言った僕だったが、後で考えると「その方にその各国大使館とか紹介してもらえばよかったー!」と後悔。
そういうとこ、僕はホント苦手だ(笑)
帰宅して昼食を食べ物件探しへ。

すると、30分も立たない内に物凄い雨が振ってきた。
ずぶ濡れになりながら、ビルの下で雨宿り。

20分程で雨は止んだが、かるい洪水状態。
(20分の雨で洪水なら、そりゃ一日中振ってたら大洪水になるわな。。。)

近くのスーパーに行くと、なんと妻と息子がいた。
雨はなんとか免れたようだ。

買い物を終え、一緒に帰宅。
すると雨の影響かバスは満員、タクシーも止まらない。。。
こりゃ雨季は色々と苦労しそうだな~。

なんとか空いているバスが来たので乗車し帰宅することが出来た。

今日の夕食は昨日に引き続き鯛の刺し身と、よくわからない魚の唐揚げ。
このよくわからない魚の唐揚げが何気にすごく美味しい!

ハゼのような川魚の味がして、個人的にはすごく好き。
値段も安いので、これは今後の食卓のメインになるかも?

ちなみに、昨日今日と刺し身を食べたのだが、誰もお腹を壊していない。
特にイカの刺し身は少し心配だったが、やはり新鮮な魚であればいくら刺し身で食べても問題はなさそうだ。

和心でも刺し身の盛り合わせは出したいと思っているので、一安心。

7/10(金)

今日はお弁当の注文が2つ。
当日注文だったので、急いで仕込みへ。

無事に時間通り配達を終え、そのまま物件探しへ。
今日は和心出店の第一候補のメルモーズ(Mermoz)の周辺を散策。

いくつか一軒家の空き家があったので値段を聞いてみると、どれも予算オーバー。
どうやらこの辺りで希望の家賃では借りるのは難しいかもしれない。

他の場所に行くと、やはり400,000CFAではメイン通りに面している一軒家は中々難しいという。
なので、少し裏手に入ったところか、一軒家ではなく店舗を改造してレストランにするかがいいとのこと。

しかし僕としては既に答えは出ていて、少し裏手に入ったとしても一軒家でやりたいと思っている。
一軒家だと住居も一緒なので楽ということもあるが、それよりも店の雰囲気が全然良い。
隠れ家的な雰囲気になるので和心らしさが出ると思っている。

今日のところは帰宅。
この時期は3時間以上歩き回るとさすがに暑くてしんどい。。

帰宅し、シャワーを浴びると、気がついたら寝てしまっていた。

起きて妻が作っていた炊き込みご飯と鯛の出汁で作ったラーメンを食べる。
ラーメン食べたいな~!とずっと思っていたからこれは嬉しい!

その後今日は久々にビールを飲みながら、小説を読む。
そのまま就寝。

7/11(土)

今日はお弁当の注文はなし。
なのでキッチン周りの掃除をする。

冷蔵庫の中を全部だし、丸ごと水洗い。
2ヶ月で溜まっていた汚れもすっきり綺麗になった。

昼食後は物件探しへ。
今日は2件、実際に見せてもらえた。

まず1件目は7部屋ある3階建ての一軒家。
入った瞬間、「これは間違いなく高すぎる物件だろう。。。」と思っていたが、

意外にも600,000CFA(約12万円)。
場所も通りに面していて悪くはないのだが、ここでは飲食店は出来ないらしい。

オーナーがイスラム教徒の為、アルコールの販売は絶対にダメだという。
そういうことと、予算的にも厳しいのでこの物件は断念。

2件目は5部屋の2階建て物件。
こちらは450,000CFA(約8万5000円)。

予算的にはギリギリオーケーの範囲。
なのだが、場所があまりにも入り込み過ぎている。

物件的には良いし、間取りも悪くないのだが、ここでは場所の説明が出来ない。
ということで断念。
(ちなみにここは飲食店としてアルコールの販売もオーケーだった)

中々お目当ての物件を探すのは大変そうだ。。。
だがそれでも今日思ったのは、広くて綺麗な物件でも予算内に借りることは十分できそうだ。
それがわかっただけでも今日は収穫アリ。

そのまま明日の買い出しをして帰宅。

明日はお弁当の注文はないのだが、スタッフみんなでセネガルで有名なラックローズ(ピンクの湖)へ出掛ける。
しかも、和心のお弁当を持って(笑)

なので、いつも通り仕込みをし夕食を食べ早めの就寝。
明日は5時起きだ!

7/12(日)

予定通り朝5時起床。
今日はダカール郊外にあるピンク色の湖「ラックローズ」へ行く。

朝からお弁当を作ってバスに乗り5人で出発。
バスに乗り約2時間。

ラックローズに到着!
が・・・湖もピンク色だ!

すると、客引きのおっちゃんに「ボートに乗らないか?」と言われる。
どうせ高い値段なんだろうな~と思っていたら、5人で1,000CFA(200円)でいいという。

船に乗ると、ピンク色の湖が更にピンクに見える!
10分程の乗船だったが、船から見えるラックローズは綺麗だった。

船を降り、お土産屋さんに囲まれると、意外にも値段が安い。
観光地だから土産物は高いと思っていたが、田舎ということもあり、安いようだ。

僕以外のみんなはそれぞれ絵やキーホルダーを購入。

昼頃になり、みんなで和心のお弁当を食す。
久しぶりに自分で食べてみてわかったことがいくつか。

僕がお弁当を食べて感じたこと。
・意外と量が多い
・ご飯とおかずのバランスは問題ない
・お茶が欲しくなる

普段自分たちではお弁当を食べないので、参考になった。
量は自分たちでも多いと思ったぐらいなので、女性の方ならかなり多く感じるかもしれない。
その辺りを調節して今後に活かせよう。

お弁当を食べた後はラックローズに入ることにした。
このラックローズは実は塩濃度が物凄い高く、身体が浮く。
ちなみにかの有名な死海の1.5倍の塩濃度らしい。

実際に入ってみると、これが本当に浮く!
でも塩濃度が高いので、小さな傷口に物凄い滲みてすぐに退散(笑)

レストランでシャワーを借り、少し休憩したらバスで帰宅。
帰宅は17時頃になり、10時間以上遠出をしていたことになる。

帰宅後は疲れた身体に鞭打って夕食作りと明日の仕込み。
食後はみんなすぐに寝てしまい、泥のように眠った(笑)

いや~それにしても楽しかった。
スタッフみんなで出掛けるのは初めたのことだったのですごい楽しかったし、これからもこういう機会を作っていけたらと思う。

いつかやりたいのはみんなで、マリやモーリタニアなど違う国へ行くこと。
2年以内には絶対にやってやろうと思っている。

今週のアフリカ

セネガルから日本への往復航空券が12万円で買える今、金銭的にアフリカが「遠い場所」というのは正しくないのかもしれません。

数年前まではアフリカへ行くのには20万以上の航空券が掛かり、日本人旅行者もほとんどいませんでした。
しかし、12万円で航空券が買えるとなると今後はもっと多くの日本人がアフリカにやってくるかもしれません。(多分)

また、最近は「秘境アフリカ」に住んでいる日本人にフォーカスをあてた番組も多くなってきました。
そして最近は僕も結構そういった番組に出演依頼を受けます。。。

アフリカには日本食堂が極端に少なく、アフリカでの日本食の様子を知りたい視聴者の方もいるとテレビ局の方からは言われました。
個人的にはそういうのに出る人間ではないと思っているので、今のところ出演する予定はありません。
ただ、もし今後「和心はこういったことをやっていますよ!」という事を伝えたい時には出演するかもしれません。

何かを始めるのに、僕は「どこでやるのか」で位しか差別化が出来ません。
頭がいい人は「何をやるのか」で物凄い事をやってのけてしまう人もいます。

僕はそれが出来ないので、「どこでやるのか」。
誰もやらないアフリカで日本食堂をやることが僕達の一番の差別化になります。

東京で一番美味しいレストランを出すことは出来ないけれど、ダカールで一番美味しい日本食堂を出すことなら出来ると思っています。
まだまだ道のりは険しいですが、まずはダカール市美味しい日本食堂を目指しています。

1歳息子のアフリカ物語

今回はラックローズでの出来事について。
ラックローズへは片道2時間のバス移動。
冷房のないバスは灼熱という程ではないが、それでもやはり暑い。

息子はそれでもマイペースで寝たり隣の人にちょっかいを出したり楽しんでいた様子。
ラックローズに着き、大人たちがお土産選びに夢中の中、息子は4歳の女の子と一緒にずっと遊んでいた。

完全に2人の世界が出来上がっていて、手を繋いで歩いたり、喋ろうと頑張って言葉を発そうとしたりしていた。
お弁当は「これ幼稚園児が食べる料だよね!?」という位食べるし、相変わらず食欲も全開。

炎天下の中遊び回り往復4時間のバス移動で、体調が悪くなってないか少し心配したが、相変わらず元気で何より。
(とにかくこまめに水分を取ることには注意していたが)

今思えば息子がセネガルに来た当初は、2時間の外出でも体調が悪くなっていないか心配していたが、息子も妻もすっかりセネガルに慣れたようだ。
ここまで馴染むとは予想外(笑)

そんな息子と妻は来週日本に一時帰国。
妻に至っては「日本で電車に乗ったりするのが心配になる。。。」という程セネガル人は親切だし、特に子どもには本当にみんな優しい。

ラックローズでもお土産屋のおばちゃんの足を息子が踏んでしまって、僕が謝ると、「なんで小さい子どもがしたことなのにそんなに謝るの!?子は宝よ!」と言っていて何だがかっこよかった。

半年前、セネガルでの生活を心配していたが、まさか今度は日本での生活を心配するようになるとは思わなかった。
でもそれぐらい、息子と妻にとってはセネガルは予想以上に良い国だと感じたのだろう。

僕からしたらそれは本当に嬉しいことだし、幸せなことだと思う。

なんでも!「Q&A」

「和心さんはお店の開業はいつ頃になりそうですか?」とご質問をいただきました。

「開業予定は秋頃、10月を目標に考えています。
まずは良い物件を見つけ、その次にレストランの開業資格が取れればいつでも開業できます。(それで今は手こずっていますが・・・。)

ただ物件に関しては妥協したくないので、急ぎつつもじっくり決めようと思っています。」

編集後記

先週はイベントもあり、楽しい一週間でした。
今週はお弁当の注文が沢山入ってます!
そして、お弁当以外の依頼も・・・

また来週もよろしくお願いします。

この記事を書いた人
原田 翔太

日本食堂「大和」「和心」代表。
2児の父/ダカールTV/セネガル起業12年目
2015年からセネガルの首都ダカールに家族で移住しています。

セネガル日本食堂「和心」2017年4月グランドオープン。
2号店レストラン「大和」2024年2月プレオープン。
※大和は週3日木~土曜日のディナー営業のみのプレオープン中です。(2024年3月現在)

インターン生募集中!
大和、ゲヌ、ビサップの3団体からプランをお選びいただけます。
詳細はお問い合わせください。

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