セネガル人と仕事をして変化した価値観 アフリカインターン体験談タイキさん

アフリカインターン

名前:菊地 泰基さん
期間:2017年4月2日~7月4日(約3ヵ月)
職業:社会人丸3年で退社してセネガルへ
年齢:25歳

Q.なぜアフリカでのインターンシップに参加されようと思ったんですか?

→貧困問題に興味がありました。

それで一度アフリカの生活を体験したくて、「セネガルでインターンをしてみたい!」と思い参加しました。

Q.セネガルでインターン生としてどのような活動をされていましたか?

→私が来た頃はちょうどグランドオープン直前だったのでオープンに向けた準備をしました。

ダカール中心部まで出て食器やグラスなどの調理器具を購入したり、内装業者の方とやり取りをしていました。

また、グランドオープンをしてからは初めの内はレストランを手伝ったりしていました。

本当に和心自体もグランドオープンをしたばかりで手探りの状況だったのでそれをサポートしていたような感じです。

でもそれがすごく面白かったです。

またインターンの活動以外にも、セネガルで知り合った日本人の方が活動されているボランティア施設にもたまに行っていました。

貧困問題に興味があったのでこれも僕にとってはすごくいい経験になりました。

Q.セネガルに来て良かったと思ったことはありますか?またそれはどんな時ですか?

→現地の生活を自分の目で見て体験できた事、そしてセネガル人と一緒に働けた事です。

彼らの文化も知る事が出来ましたし、仕事に対してポジティブなところやネガティブな部分も見ることが出来ました。

特に時間にはルーズでしたね(笑)
でも、愛情や友情を本当に大切にする、情に熱い国民性を感じました。

Q.インターンに来られる前の語学力はどのくらいでしたか?

→英語は中学生レベル、フランス語は全くの初心者です。

サンキューとソーリーしか言えないレベルです。
セネガルはフランス語なので苦労しました。

また、セネガル人は現地語のウォロフ語も話していたので、私にはもう訳が分からなくて大変でした(笑)

でも、現地語でも毎日セネガル人達と会話をしていると自然に口ずさんだりしているので自然と身につきます。

あとセネガルスタッフも教えてくれるのでありがたいです。
英語も話せるセネガル人もいるので勉強したい人には良い環境だと思います。

Q.インターンを通じて成長したこと・影響されたことを教えて下さい。

→日本とセネガルの文化の違いが全く違う事をすごく感じていました。

彼らと比較する事は良くない事ですがセネガル人スタッフと働くことで、いかに日本の規律や礼儀などがしっかりしているかを感じました。

ですが、違う視点から見ると彼らののんびりさと良い意味での適当さは、日本の忙しない社会とは真逆でそれはそれで良いなとも感じました。

日本の文化、セネガルの文化ともどちらが良いとは一概に言えませんが、それぞれ大切にしている事が違うなと感じました。

ただセネガル人の多くは働ける環境や職場もないので、和心での仕事が彼らに取っては、大切な環境だと思いました。

いつも和心で楽しそうに働く彼らを見ていると、日本で働いている時と比べると幸せの満足度が明らか違いますね。

そこに私は、影響されました。

Q.インターン期間中の一番の思い出は何ですか?

→原田さんと小林さんと一緒にビールを呑んだことですかね。
仕事が終わりのビールが本当に美味しいです。

あとは、近所の広場でセネガル人とサッカーした事です。
彼らは本当に裸足でサッカーをやるのでびっくりしました(笑)

あとセネガル人男性のガタイは本当に良いです。
190センチ以上ある筋肉隆々のセネガル人にタックルをされた時は、一瞬死を感じました(笑)

Q.これからセネガルにインターンシップに来られる方にメッセージをお願いします!

→セネガル人は本当に優しいです。時には嘘付きますが(笑)

でも、一緒に働く事で、仕事に対する価値観が変わると思います。
いかにお金が貰える事が大切な事なのか、仕事がある事が幸せなのかを感じます。

まぁ彼らはお金がなくても、本当に幸せそうに暮らしています。
彼らの民族文化で「テランガ」という文化があるのですが、お互いに助け合うおもてなし精神です。

近所に人も知らない人もみんな友達、いや、家族の様に思っています。
また私達日本人もセネガルに住めば家族です。彼らの暖かさを感じる事が出来るでしょう。

私は日本人もだからという、概念を外してセネガルに来たらもうセネガル人です。
思い切り楽しみましょう!

時にはわけのわからないことを言うセネガル人に腹が立つこともありますが(笑)

原田から感謝を込めて

タイキと初めてテレビ電話で話をした時に「貧困問題に興味があります!」という事を言っていたことをよく覚えています。

その時は「セネガルは目に見えて貧困を感じることはできないよ。」ということを伝えたと思います。

セネガル人はお金がない人や仕事がない人は沢山いますが、例えば路上で今にも死にそうな人や痩せすぎてガリガリの人、栄養失調そうな子どもなどに出会うことはあまりありません。

日本で報道されているアフリカのイメージとは違うのがセネガルです。
(ちなみに僕が行った他の西アフリカの国々もそうで、テレビで見る貧困は紛争地域がほとんどだと後でわかりました。)

タイキはそんな僕の言ったことも踏まえて、一度はセネガルではなくマラウィなどの他のアフリカ渡航を考えていましたが、それでもマラウィでも貧困はそれ程感じられないと知り「いくら話を聞いても自分の目で確かめないとわからない!」とセネガルにやってきました。

セネガルにやって来たタイキはとにかくパワーが漲っている男で仕事も本当に良く頑張ってくれました。

ただ実際にセネガルに来てみてタイキも「確かにセネガルにはあまり貧困が見られませんね。」という事を感じていました。

ダカールのボランティア施設に行ってみたりしたけれど「本当に彼らは助けを求めているのか?」という疑問は最後まで消えなかったそうです。

タイキの凄いところはその行動力で、その後「原田さん、来週からトルコ行ってきてもいいですか?ちょっとシリアの難民キャンプを見てみたいです!」と行って翌週トルコに飛び立ちました。

3週間後にセネガルに帰ってきて、タイキは何か行動を起こさなければ始まらない!と思いクラウドファウンディングを立ち上げたり、今後の予定について真剣に考えていました。

彼の行動力には本当に驚かされっぱなしでした。

タイキ、2人でよく「やっぱり自分の目で見ないと始まらない!考える前にまず行動!!」といういうことはしょっちゅう話していたよね。

最後の3週間はほぼ毎日2人でサッカーやランニングをしてからレストラン営業というのが日課だったな~(笑)

毎日一緒に飲んだ炭酸水は本当に旨かったし、営業終了後に店の前で2人でビールをのみながら熱く語り合ったのも本当に楽しかったね。

これからは自分のやりたいを見つけてその行動力でどんどん前に進んで行ってね!

セネガルに来てくれたことがその足掛かりになっているとわかった時は本当に嬉しかった!

タイキ、改めてセネガルに来てくれてありがとう!

この記事を書いた人
原田 翔太

日本食堂「大和」「和心」代表。
2児の父/ダカールTV/セネガル起業12年目
2015年からセネガルの首都ダカールに家族で移住しています。

セネガル日本食堂「和心」2017年4月グランドオープン。
2号店レストラン「大和」2024年2月プレオープン。
※大和は週3日木~土曜日のディナー営業のみのプレオープン中です。(2024年3月現在)

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