名前:伊藤理帆さん(女性)
期間:2019年2月13日~2019年3月12日(1ヶ月間)
年齢:19歳
職業:大学1年生
Q.なぜアフリカでのインターンシップに参加されようと思ったんですか?
今回私がアフリカでのインターンシップに参加しようと思った主な理由は下記の4点です。
・10代の内に1人でアフリカに行くことで自信をつけたい
・自分が本当に途上国支援をやりたいのか考えたい
・自分の知らない全然違う所に行きたい
・今の生活から離れたい
中学校の時に、青年海外協力隊でニジェールに行かれた方の話を聞いた時から「自分もアフリカに行きたい」という思いを持ち続けていて、上記の理由から今がその時だと思い、アフリカに行く手段を探しました。
正直「セネガルに行きたい!インターンがしたい!」という思いがあったのではなく、アフリカに行く手段を探していたところ、現地で生活をしている日本人が受け入れてくれる点、セネガルの事や和心の事を調べて安心できたのでこのインターンに参加することを決めました。
Q.セネガル渡航前に不安だったことはありますか?実際に来てみてどうでしたか?
1つは、和心の方や他のインターン生と上手くコミュニケーションが取れるか心配でした。
私は人付き合いがうまく出来なくて、1人になりがちで、だから1ヶ月も一緒に生活するということで何か迷惑をかけないかが心配でした。
実際どうだったかというと、日本人が沢山いることは私にとって本当に良かったです。
正直、セネガルに到着して始めの頃は外を歩くのが怖くて、だれかに前を歩いてもらったり、色んな所に連れて行ってもらったり、何よりも和心に帰ったら日本人の方が沢山いることでホッとしました。
そして、日中はインターン生とJammRekkに行って、夜はみんなでお喋りをする生活がめちゃくちゃ楽しかったです!
和心の方は皆さん本当に優しくて、本当にいい方ばかりです。
だからもし、いるか分からないけど私みたいにコミュニケーションが心配な方がいて、それで行くか迷ってるなら絶対行くべきだと思います!
もう1つ心配だったことは、無事にセネガルに辿り着く事ができるのかでした。
これは最初は本当に怖かったです。。
日本を出発する時に見送ってもらって一人になった瞬間すごく不安になりました。
また、私は過去に家族でタイと台湾に行き、父が空港で色々と難しそうな手続きをしていたイメージがありました。
ですが実際空港に着いてからも、乗り継ぎも難しいことなんて何もなく、意外とあっさりセネガルにも日本にも着く事ができました。
飛行機の心配は本当に大丈夫だと思います!(笑)
私は今回セネガルに行くにあたって、親の反対がすごくて、それも「お前には無理だ。」という風に言われていて、周りの人から色々不安にさせられました。
そのせいか、セネガル滞在中もほど良い緊張感を持つことが出来て、無事に帰って来れたので反対意見を聞くことも大事なのかなって思いました。
Q.インターン生としてどのような事をされていましたか?
私は基本的に普段はキッチンの料理の手伝いをしたり、コロッケやネムの売り歩きをしていました。
また、他のインターン生仲間と新商品やイベントを計画し、実際に日本祭りを開催しました。日本祭りは想像以上に盛り上がり、良い思い出になりました!
それから私は沖縄名物のちんすこうを作って、売り歩きをしました。
最初は「売れるかな~?」と心配していましたが、1日に20袋も買ってもらえた日もあり、買ってくれたセネガル人の方達とコミュニケーションを取れたことが凄く嬉しかったです。
また、自分の中で「これをやった!」と心に残るものになったので本当にちんすこう作り・販売をやって良かったと思います。
Q.セネガルでの業務を通じて印象的な事はありますか?
売り歩きでコロッケやネムを地元の人達が買ってくれたことです。
正直、これが逆で日本でセネガル人が証明するものもなしにレストランの人間だと言ってきてもそれを買ってあげられるか?
私ならどうしても怪しい、怖いと思ってしまうと思ったので、これは私にとって印象的でした。
また、そう思う理由のもう1つとして、私はやはり「アフリカ人=貧しい・お金に困っている」と思い込み過ぎている所があって、それが、たかが20円・40円であっても、「あ、買えるんだ。馴染みない物でも買うんだ。」と思ってしまっていました。
自分なりにセネガルの事を深くわかった瞬間でしたし、歩き売りという業務をした事で、セネガル人の事を学ぶことが出来たと思います。
Q.セネガル人スタッフやお客様とどうやってコミュニケーションをとっていましたか?
私は日本でも普段から料理はする方なので、セネガル人スタッフが次にやる事、やりたい事がなんとなく読めて、それを私がやってあげたりしていました。
そうすると「メルシー!」って言って貰ってすごく嬉しかったです!
それ以外の時の会話はジェスチャーや授業で教えてもらったフランス語、なんなら自分は結構日本語で言っちゃってた気がします(笑)
話す言語が違っていても、それをどんな状況下で言ってるのか、喋り方や雰囲気で私はなんとなくこんな事言ってるのかな~?って分かった様な気もしてました。
もしかしたら全然違うかもしれませんが・・(笑)
面白かったのが、たまに日本語でも伝わったのかなって思うことがあって「デュバ(セネガル人スタッフ)、追いパン粉する?」って聞いたら、低めに「ウィー!」って返してくるのが面白かったです(笑)
でも、それも電子レンジでチンしたコロッケを持つデュバルに、パン粉を出そうと冷蔵庫の前で構える私が何か聞いてきたから、あぁパン粉かなみたいに、理解していたのかもしれません。
なんかよく分からなくなってきたのでそうゆうことにしときます!(笑)
売り歩き時のコミュニケーションは、必要なフレーズを覚えて、色んな人に話しかけました。
興味をもってくれる人がいる中で、そうじゃない人もいて、今絶対いい事言われてないなと思うこともありました。
そういう時は適当にうんうん言ったり、ニコニコするのは申し訳ないし、私自身もしたくなかったので、ありがとうだけ言って切り上げるようにしました。
売り歩きをしていて関わってくれた人には「Thank you mer ci ジェレジェフ」と自分が知ってるだけのありがとうを言いました!
Q.インターンを通じて成長した・影響された事はありますか?
成長したことは、海外で一人で歩けたことと、現地で売ってある物を食べれるようになったことです。
よくそれでセネガルに行ったなって感じですが、今まで行ったタイと台湾の2カ国では、家族で団子になって歩き現地の食べ物はもちろん、コンビニに売ってるコーラでさえも飲めませんでした。
なので、普通にその辺に売っている物でも平気で食べる事が出来たのは自分の中では驚きでした。
また、1ヶ月という期間JammRekkでの仕事、身の回りのことを、和心の方はもちろん、インターン仲間達に教えて貰ったこと・一緒に出来たことがとても良かったです!
それから、自分は色々考えてしまいがちで、セネガルに行くにも他の方の体験談を読んだのはもちろん、本当に色々調べて準備しました。
だけど、他のインターン生で募集要項しか見てないよみたいな子がいたり、既にちょっとボロいクロックスを真冬の日本から履いてきて、靴はこれしかないって言ってる子がいたり(笑)、JammRekkで「次これやりたい!」って言った矢先に材料調達に飛び出て行ったり、そうゆうのが必ずしも良いわけではないかもしれないけれど、それでいいんだな〜と思ったし、そういう所がちょっと羨ましくも感じました。
本当に彼ら彼女たちから沢山の事を学べたと思います。
Q.これからセネガルにインターンシップに来られる方にメッセージをお願いします!
1ヶ月間でセネガルのことを全部知れたとは思わないし、だからこそ楽しかったで終われたのはあると思います。
けど、行くのと行かないとでは全然違うと思います!
もし「アフリカ、、行きたいけど、、」って思っている方がいたらちょっと頑張って動いてみても良いと思います!
私は常に隣に誰かがいて、沢山の人に囲まれて、毎日いっぱい喋っての生活が本当に楽しかったです。
変かもしれないけど、私は日本にいる時よりもセネガルに来てからの方が日本人と喋りました。
私が短期間でここまで打ち解けられたのも、きっとセネガルの、和心のおかげで、そんなセネガルと和心の皆さんが大好きになりました!
もし今迷われている方も、もしアフリカに飛び込んでしまえば「セネガルに来て良かった~!」って思う場面が必ずあると思います!
これからインターンに参加される方が羨ましいです!
原田から感謝を込めて
初めてメールをもらい、インターンシップに参加確定前の一番最初のテレビ電話面談の際に、周囲の方達に反対されてセネガル渡航を迷っている旨を相談されました。
今までのインターン生もご両親や周りの方に反対されてた方は沢山いたのですが、彼女は「中学生の頃からアフリカにずっと行きたくて、、、。」と、そんな話しを聞いていたら「この子は絶対に今回セネガルに来た方がいい!」と勝手ながら思っていました。
普段は参加前のインターン生に対してはこういう事は思わないのですが、理帆の時はなぜだか強くそう思っていたので、最終的に「セネガル行ける事になりました!」と連絡が来た時は個人的にも凄く嬉しかったです。
また、最終的に周囲の方達に応援されているという事も、これからセネガルに出発する彼女にとって凄く重要だったと思います。
その後2度目のテレビ電話の際に「セネガル渡航の上で心配な事はありますか?」と尋ねると「他のインターン生や日本人スタッフの方と上手くコミュニケーションが取れるか心配です・・。」と言っていたのは印象的でした。
他のインターン生は「治安が心配です。」「体調を崩さないか心配です。」「食べ物が合うか心配です。」という心配事が多いので、理帆がセネガルに来た時も「彼女はテレビ電話でも言ってたし、コミュニケーションが苦手な子なんだろうな。でもまぁ、すぐに慣れるだろう。」と、そこまで気にせずに見ていました。
実際に来てみてからは、日本人とのコミュニケーションも最初の数日は戸惑っていたかもしれないけど、すぐにみんなと打ち解けていつも楽しそうにしている姿が印象的でした。
毎日本当に楽しそうで、ちんすこうを作って売り歩きに行って、20個とか物凄い数を販売してくるし、最初のイメージと全然違って、セネガル人にも臆せずガンガン営業を仕掛けていて「凄いな~!」と感心していました。
ちなみに「なんでちんすこうなのか?」もあまり考えずに「多分セネガル人も好きだと思うんです!」という見切り発車だったのは今思えば良かったと思うし、何よりすごく面白かった(笑)
でもそういう行動力が実を結んでどんどん売れるのだから、セネガルで売上げを上げる為に大切な事はとにかく決断して行動する事、というのは彼女を見ていてすごく感じました。
セネガルでは和心のインターン生はもちろん、他にも沢山の日本人を見てきましたが、理帆は多分その中でもセネガルに来た事で色んな事が変わった人の一人だと思います。
つい最近もセネガルの現地語ウォロフ語を独学してると連絡あり「もうどんだけセネガル好きなの!?」となっていました(笑)
ホント、あの時決断して、セネガルに来れて良かったね!
そしてありがとう!
原田