アフリカインターン参加経験者の体験談です。
名前:阿部 一真さん
期間:2週間(2015年2月14日〜2月27日)
職業:大学3年生
なんと彼はインターンから帰国してから就職活動を終え会社を決めたようです。
彼がどのようにインターンシップに参加し、どのような成果を上げたのか下記に書いてくれました。
是非ご参照ください。
Q.なぜアフリカでのインターンシップに参加されようと思ったんですか?
きっかけは、日本でインターンしていた企業のメンターから「お前全然面白くないからアフリカでも行ってくれば?」と言われたことでした。
その一言でアフリカに行くことを決意したものの、親や周囲の人々に反対され、親が渡航を許可する条件として「向こうで日本人とコンタクトを取ること」だったので、ブログを漁って原田さんを見つけました。
もともと飲食店にも起業にも興味があったし「まあご飯も食べられるだろう」というくらいで一度日本にてお会いし、いい感じの人だったのでお世話になることに決めたんです。
この時は「インターンをやるんだ」というよりは、本当に食って寝る場所を確保する、くらいに思っていましたね。
Q.セネガルでインターンとしてどのような活動をされていましたか?
僕がセネガルに行った頃は本当に「何もない」状態だったので、セネガルで外国人として飲食店を開業するために諸々の役所を回って書類を準備したり、お店を開くための店舗を探しに行ったり、使える食材があるか・仕入れ値はどれくらいかという下調べをしに市場に出向いたりと、実際の飲食店っぽいことは殆どやりませんでした。
しかし、僕にとってはそれが面白くて、相手が何言ってるかもわからないからフランス語の翻訳アプリを使いながら喋ったり、行く役所ごとに必要だと言い張る書類が違ったり、時には「私にお金を払えば、まあなんとかなるかもしれないけど」みたいな賄賂まがいの提案をされたり。
日本ではできない、というとソレっぽいですが、本当にそういった活動を(右腕は言い過ぎなので)左腕としてサポートできたことは良かったですね。
ガキの生意気な意見でもちゃんと聞いてくれる原田さんには感謝していました。
Q.セネガルでの生活はいかがでしたか?
思っていたよりもずっと快適でした。
アフリカ、というと砂漠やサバンナみたいなイメージがあるかもしれませんが、ダカールは都市なので「何も食うものがない」とか「暑くて死にそう」とかは全くなかったです。
食べ物も(一部どデカイ唐辛子を除いて)とても美味しいと感じられたし、物価もまあまあ安い。
贅沢しなければ、一食100円〜200円くらいです。携帯も普及してるし、wi-fiもあちこち飛んでます。
僕は2月に行ったので昼と夜の寒暖差が大きかったんですが、特に不快に思ったことはなかったですね。
蚊は少しはいましたが、都市部のヤツらは殆どマラリアを持ってないのであまり心配ありません。
(僕も原田さんも蚊に刺されまくっていましたが、全然大丈夫でした。)
あとは原田さんがいたことが絶大な安心材料でした。
自分1人でバス乗ってどっか行ったり、ぶらぶら歩いたりもしましたが(笑)
アフリカ行こうかな、って思ってるくらいの方なら、生活面は何も問題ないと思いますよ、本当に。
Q.インターンに来られる前に不安だったことはありますか?
自分の場合は、モロッコから陸路でセネガルまで南下したので、そういう意味では「ダカールに着くまで」が心配でした。
「ダカールに着けば原田さんがいる!」という安心を求めての旅が長かった。
自分の身体はどうにでもなる(そう簡単に死にゃしない)と思っていたし、殺されるとも思っていなかったので、日本にいる時に心配だったのは本当に病気だけですね。
予防注射は3万円分くらい打ちました。安心を買う、という意味で。
あと何気に心配だったのは日本にいる親や友人との定期的なコンタクトを取れるかどうか、とか。
アフリカに行くくせに心配は掛けたくない、っていうアホな感じで出てきてしまったので(笑)
でもネットもサクサク通じるので、その点も全く問題なかったですね。
Q.インターンを通じて成長したこと・影響されたことを教えて下さい。
「世界って結構やさしい」ってことですね。
成長したことというと大袈裟ですが、原田さんを始め、アフリカで出会った(ほとんど)すべての人から勉強させてもらったと思います。
何のお返しもできないのに、そして何の関係もないのに、みんなすごく優しくしてくれる。
日本にいると、道行く人は関心の対象にもならないはずなのに、セネガルの人はみんな優しかったんですね。
日本人が珍しいから、ということもあるのかもしれませんが、セネガル人同士もすごくフレンドリー&フランクなんです。
人にやさしい。詳しくは僕のFacebookノートとか見てもらえれば。
胡散臭い文章になるので嫌な人は読み飛ばしてもらって(笑)
阿部さんのFacebookノートはこちら⇒https://www.facebook.com/kazuma.abe.10/notes
(Facebookにログイン中のみ閲覧可能です。ログイン時でないとリンク切れと表示されます。)
それで、気になったから聞いたんですよ。「なんでそんなに優しいの?」って。
そしたら「自分もみんなに優しくしてもらってるから」って言うんですね。
そんなことがあるのか、と。憎しみが憎しみを生む戦争・紛争が各地で頻発しているこのご時世。
そして面倒なことにならないように、関わらなくていい人とは出来るだけ関わらないという日本(東京)の人々。
そことの明らかなコントラストが一番の刺激でした。
誰かにやさしくするだけで世界が平和になる予感がしたんです。
じゃあそういう世界を創りたい、創れる気がする、そう思うようになりましたね。
啓発セミナーみたいになりましたけど(笑)
そして、自分なりに「みんなが優しくなる方法」を模索して、就職活動をして、会社を決めました。
そういう意味ではアフリカに来てインターンをやったことは人生に大きな影響があったと思います。
Q.これからインターンシップに来られる方にメッセージをお願いします!
また偉そうなことを書いてしまいますが(笑)
とりあえず行ってみてください。
少しでも興味があるのであれば、そして迷うぐらいなら、動きましょう。さあ、椅子から立って。
このインターンシップがどんな活動をメインにするのかわかりませんが、せっかくアフリカに行くんだから日本人とばかりでなく、自分の手と足と目と耳と鼻と口と皮膚全体でアフリカ・セネガルの人と空気を感じてくるのがいいと思います。
ビジネス的にも軌道に乗ってるみたいなので、例えば2店舗目を出すとか。
そうすると人手が圧倒的に足りないのでセネガルのスタッフを雇うことになると。それをマネジメントする必要があると。採用から教育から給料まで考えてみるのもすごく面白そう。
それにはやっぱり、頭で考えるだけじゃなくて、実際に現地の人と「人間として」接してみる、みたいな経験がないとダメなんだと思います。
僕も、日本でメンターの方に「何が不安なの?」って聞かれた時、やっぱりスッと「これです」みたいなのはなくて、漠然とモヤモヤした不安だけがあるみたいな。
でもそれは、霧の中にいるからモヤモヤした視界が広がっているだけで、抜けちゃえば、要はアフリカに行っちゃえば何てことはないんですよね。
だから、行くのをためらう理由が「不安」とか「お金」とかの人は、行ってもいいんじゃないかなって思います。
もちろん優先順位的に行かない、という選択もありますし、自分はその(行くと一度宣言してから、行かないことにするという)決断ができなかったとも言えるので。
冗長になりましたが、こんな感じです。行けば間違いなく楽しい。行くまでが怖いだけ。バンジージャンプと同じです(笑)
では、いってらっしゃい!
原田から感謝の気持ちを込めて一言
一真くんは原田が渡航した2週間後にセネガルに来てくれました。
まだ僕自身も右も左もわからない状態だったので、2人で手探りで飲食店の許可証の取り方を調べたり、物件探しをしたりしました。
彼がいた2週間で資格に必要な書類のほとんどを把握することができ、その後お弁当販売を始めることができました。
彼のすごい所は、こちらが提案しなくても次々と自分自身で課題を作り、取り組んでいたところです。
勝手に小豆からあんこを作っていたり、セネガル料理を作っていたり、アボカドジュースを作ったり。
とにかくその探究心と知識には驚かされました。
僕には無いものを持っていたので、この2週間彼がいてくれて正直かなり助かりました。
また、彼自身も「アフリカでのインターンがとても貴重な経験になりました。」と言ってくれました。
就職先も今回のインターンで影響を受けたと聞き、すごく嬉しかったです。
セネガルにいる時に一度彼に「今やってることは本当に立ち上げ中の立ち上げという感じだけど、大丈夫?楽しい?当初思っていたことと違ってるんじゃない?」と聞いたことがあります。
すると彼は「確かに思っていたのとは違ってるかもしれません(笑)でもすごく楽しいです。むしろこれぐらいの方がやり甲斐があっていいです。」と言ってくれました。
和心はセネガルという国で本当に一からお店を作り上げています。
何が正解かわからない中で少しずつ一歩ずつ進んでいる感じです。
インターンシップを通じて海外での活動を実際に経験したい方、ビジネス的なフランス語を学びながら実践的な仕事を経験してみたい方は是非セネガルにいらしてみてください。
セネガルでのインターンシップに興味がある方は、是非ご相談ください。
こちら⇒「アフリカインターン」詳細
インターンの応募以外でも、お気軽にご連絡ください。
日本食堂「和心」原田