セネガル人との仕事でアフリカの異文化を感じたインターン体験談千晶さん

インターン体験談

名前:柳千晶さん(女性)
期間:2019年3月9日~2019年3月25日(2週間)
年齢:20歳
職業:大学2年生

Q.なぜインターンシップに参加されようと思ったんですか?

簡潔に言うと「安全にアフリカに行きたかったから」です。

もともと偏見からアフリカは危ないところで私が行けるところではない、と思い込んでいました。

しかし、同じ大学のアフリカ(ウガンダ)に1年滞在していた先輩から体験談を聞き、その行動力に憧れて私もどの国でもいいからアフリカに行きたい!と思うようになりました。

その後、一人旅は怖かったので、アフリカで実施されているインターンやボランティアを調べ、セネガルでの原田さんのインターンの情報が一番信頼できたので、連絡を取り参加することを決定しました。

余談ですが、母親からは不安だということで反対されました。

それでも行きたかった私は、行きたい理由とインターンは大学生の今しかできないこと、費用見積もりなどを説明し、さらに原田さんともメールで直接連絡を取ってもらい、何とか許可を得て、最終的に母親は応援してくれるようになりました。

Q.渡航前に不安だったことはありますか?実際に来てみてどうでしたか?

生活リズムが変わることと体調管理ができるかどうかが不安でした。
実際に来てみて、生活リズムはかなり変動的でした。

就寝時間は12時だったり1時だったり2時だったり日によってばらばら…。
起床時間も自分のやりたいことに合わせて早かったり遅かったり異なっていました。

振り返ってみるとこのような感じですが、実際生活しているときには一日一日に夢中すぎて全く気になりませんでした(笑)

体調管理については、到着して1週間ほどした後、急に崩しました。胃腸の調子が悪くなりました。辛かったです…微熱もありました。

原因は分かりません!幸いにもインターン休日に崩したので活動に支障はあまりありませんでした。

また、皆さんが体調を気遣ってくださり、その優しさに心温まる日にもなりました。

Q.インターン生としてどのような事をされていましたか?

インターン生としては、基本的にJammRekkでセネガル人スタッフの調理の手伝いや皿洗い、買い出しなどを主に行っていました。

また、週末にプリンやちんすこう、かき氷などその日限定メニューを提供するイベント「マルシェジャポン(日本祭り)」を他のインターン生と計画していたので、商品の試作・改善、イベントの詳細についてミーティングも行っていました。

私は、2週間という短期間・挨拶程度のフランス語能力・特別なスキルは何もない・アイディア出し苦手などなどJammRekkのために自分にできることは限られていると初日に気づき、自分の無力さに最初の数日間は絶望していました。

そのことを原田さんや小林さんなど様々な方に相談すると、親身になってアドバイスをくださいました。

いただいたアドバイスを熟考し、結論、JammRekkを中心にしつつ、自分のやりたいことの実現のために活動しようと決めました。

インターン2週目からは、セネガル人スタッフのお宅を訪問させてもらったり、英語が話せる和心のセネガル人スタッフや、JammRekkのお客さんにセネガルについてインタビューをしたり、JammRekkの料理を覚えたり、主体的にそして、少々貪欲に活動しました。

マルシェジャポンにしても、自分の活動にしても、本当に自由に好きなことをやらせてもらえる環境でした。


(JammRekkにて他のインターン生とセネガル人スタッフと共に)

Q休日は何をしましたか?

初めての休日は他のインターン生と二人で世界遺産ゴレ島に行きました。奴隷貿易の拠点として栄えた歴史をもつ島で、タクシーとフェリーで気軽に行くことができます。

その他には、セネガルに滞在する日本人のソフトボール大会を見学したり、最後の休日はモニュメントや原田さんたちとンゴール島へも行きました。

和心周辺にはタクシーで行ける散策場所がたくさんあります。


(最後の休日、アフリカ大陸最西端の海岸にて)

Q.セネガルでの業務を通じて印象的な事はありますか?

セネガルネームでセネガル人と親しくなれたことです。

私の下の名前の「ちあき」はセネガル人にとって発音しにくいようで、覚えてくれたセネガル人は一人もいませんでした。

セネガルに来て数日間、自己紹介するたびにセネガルネームは何だと聞かれ、セネガルネームを持つのが当たり前なのかなと感じていました。

ある日、原田さんと海岸に魚を買いに行ったときに魚売りのおばさん、その名もクンバさんが「あなたセネガルネームもってないの?じゃあ私がつけてあげる。クンバね。」

という感じで、私のセネガルネームはクンバになりました(笑)

自分と同じ名前を付けてくれた魚売りのクンバさんのフレンドリーさにほっこりしました。

それ以来、私はクンバを名乗りました。路上でセネガル人と挨拶を交わした時にも名前を聞かれ、クンバだよと言うと、テンションが上がったり、ニンマリされるのはなぜだか分かりません(笑)

JammRekkや和心のセネガル人スタッフにもクンバ、クンバと会うたびに呼んでもらい、距離が縮まったようで嬉しかったです。


(セネガル料理を教えてもらうためにセネガル人スタッフのお宅に行きました。フォトフォト!と言われ、写真をたくさん撮らせてもらいました。)

Q.セネガル人スタッフやお客様とどうやってコミュニケーションをとっていましたか?

挨拶だけは現地の挨拶を覚えて交わしていました。それ以外はほとんど笑顔とジェスチャーと英語でした。

ただ、数字と簡単なフレーズだけは週3回あるフランス語のレクチャーで教わったので、覚えて使っていました。

セネガル人スタッフやお客さんの中には英語が通じる方もいて、私は、会話程度の英語なら話せたので、好きな食べ物やセネガルの話をしていました。


(JammRekkのセネガル人スタッフと)

Q.インターンを通じて成長した・影響された事はありますか?

2週間の経験を通して、少しプラス思考になることができました。
最初の頃は上手くいかなかったり、体調を崩してしまったり、環境の変化に適応できず大変なことが多かったです。

しかし、大変な状況だからこそ学べたこともたくさんありました。事態を打開するために相談したり自分で色々考えたり、2週間を振り返ると本当に本当に楽しかったです!

また、セネガル人に影響されて、細かいことを気にしなくなりました(笑)

ちょっとぐらい壊れていたり汚れていたりしても気にしなかったり、返事があるかを気にせずに挨拶するようになったり、生活のちょっとした場面で「セネガルだ」と思うことがあります。

(JammRekkのすぐ側の売店。よく買い出しに行きました。フランス語もウォロフ語もできないせいで、最初の頃は買い出しが怖かったですが、徐々に慣れていきました。)

Q.これからセネガルにインターンシップに来られる方にメッセージをお願いします!

日本での普段の生活とはすべてが違う異文化の中で、あれこれ相談しながら自分で試行錯誤をした2週間は私にとって大変刺激的でした。

知らない世界に飛び込むのには勇気がいるかもしれませんが、大抵のことは何とかなります!

私も、応募の段階からインターン終了までいくつもの不安や困難がありましたが、周りの方々の支えのおかげで、笑顔で帰ることができました。

皆さんもきっとかけがえのない体験ができると思います!

原田から感謝を込めて

2週間という期間で、ここまで毎日ダカール中を動き回っていたインターン生は多分千晶が一番じゃないかな?というぐらい精力的に動いてくれていました。

夜も遅くまでJammRekkのイベントの事を考えてくれて、朝は毎朝5時に起きて色々と考えている姿には本当に尊敬していました。

また、最初の頃はセネガルやJammRekkの事が右も左もわからない中で、色々と考えてもがいて、上手くいかない事も沢山あったと思います。

でも徐々にセネガルに慣れていって、毎日どんどん楽しそうになっていく姿を見ているのはすごく嬉しかったです。

いつも真剣に店の事や事業の事を考えてくれて本当にありがとう。

そんな千晶だけど、実は結構計算が苦手だったりおっちょこちょいで周りを面白おかしくさせていたのは面白かった(笑)

セネガル人からも「クンバ!クンバ!」といじられ、みんなで楽しそうにしていたり(笑)

ご家族からの反対も少なからずあった中で、興味のあったアフリカに来るという目的が達成できた事に少しでも力になれたことは個人的にもすごく嬉しかったよ。

次回セネガルに来るのは20年後?30年後??(笑)

先の話しすぎるわ!(笑)
でもまたいつでも待ってます!

改めて、セネガルに来てくれてありがとう!!!

原田

この記事を書いた人
原田 翔太

日本食堂「大和」「和心」代表。
2児の父/ダカールTV/セネガル起業12年目
2015年からセネガルの首都ダカールに家族で移住しています。

セネガル日本食堂「和心」2017年4月グランドオープン。
2号店レストラン「大和」2024年2月プレオープン。
※大和は週3日木~土曜日のディナー営業のみのプレオープン中です。(2024年3月現在)

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