西アフリカの旅第一回からはこちら→西アフリカ横断の旅38日間
前回の記事はこちら→コナクリ〜シエラレオネの首都フリータウンへの国境越えでトラブル発生!?【旅7日目】
なんか訳のわからないタイトルですみません(笑)
読み進めて頂ければどういうことかわかって頂けると思います。
西アフリカの旅も8日目。
ギニアの首都コナクリを出て、昨夜遅くにフリータウンに着いた。
そのままお目当ての安宿、パレスゲストハウス(place guesthouse)にチェックイン。
前情報ではバケツシャワーと聞いていたが、普通にシャワーから水が出た。
でも部屋によってベッドが臭かったりするしこれで1泊1,000円はちょっと高いかな。。
(僕は1泊目の部屋が臭くて「これが普通なのかな?」と思ってたけど、試しに他の部屋も見せてもらったら臭くなくて2泊目は移動させてもらった。)
まぁ他に安宿がないから仕方がない。
さて、フリータウンに着いた印象。
「人が多い!!!」
「バーが多い!!!」
シエラレオネはキリスト教徒が多くいる国だ。
セネガル、ガンビア、ギニアは国民の多くがイスラム教徒の為、バーやクラブなどお酒を出す店が少ないし、あったとしても遠慮がちに営業している印象がある。
ただ、フリータウンは音楽ガンガン、照明きらびやかのバーが沢山。
アフリカにいながら、まるで東南アジアのような雰囲気。
「さすがフリータウン。名ばかり自由の都市じゃない。」
ちょっと前まで戦争をしていた国とは思えないぐらいいい感じの雰囲気が流れている。
もう何度かブログで紹介してるけど、シエラレオネのダイヤモンド戦争で実際に少年兵だった子が書いている完全実話の本。
ちなみに僕はこの本を読んでシエラレオネに行ってみたいと思った。
治安の事を心配していたが、意外な程みんな親切でビックリ。
ギニアと違って警官も良い人だし。
それはどうやら内戦の影響で外国人観光客が激減し、観光客目当ての商売や詐欺が設立しなくなり、ビジネスでも犯罪でも「外国人からお金を稼ぐ」という事が成立しないかららしい。
でも最近は段々と外国人も増えてきているようで、政府もこれからは少しずつ観光にも力を入れていくんだとか。
さて、今日はリベリア大使館にビザの申請に行く日。
宿のスタッフにリベリア大使館の聞いてみた。
すると、そのスタッフが一言。
「リベリア大使館なら、オカダで行きな!」
「オ、オカダ?」
「そうだよ。オカダだよ。」
「岡田???」
「だからオカダだよって。」
「あの〜オカダって何ですか?」
「えっ、オカダを知らないのか?お前達の国から来たバイクだよ。(バイクに乗ってるジェスチャーをしながら)」
「あ!バイクの事ね!シエラレオネではバイクの事をオカダというのか!」
「知らなかったのかい?(笑)ちなみに乗り合いタクシーの事は「プラプラ」というからついでに覚えときな!」
「へ〜!なんか「オカダ」にしても「プラプラ」にしても馴染みのある名前だな〜!」
「そうかい、それは良かったな。」
「まーとりあえずリベリア大使館に行ってくるね!」
「おう!気をつけてな!」
こんな感じでシエラレオネの人は英語も通じるし結構気持ちが良い。
そんなこんなでオカダドライバーと適当に値段交渉をしてリベリア大使館を目指す。
昨日は夜だったせいか気付かなかったけど、シエラレオネにはオカダ(バイクタクシー)が沢山ある。
ダカールにはバイクタクシーって全くないから、西アフリカでも地域によってこんなにも違うのか。
実際、セネガル→ガンビア→ギニアと来てシエラレオネに来てからは全然勝手が違う。
それが宗教の影響なのか、民族の影響かなのかはわからないけど、興味深い。
オカダに乗りながら、フリータウンの都会さにビックリした。
日本では有名な国ではないけど、こんなに栄えてるなんて。。
まだまだ世界は広い。
そうこうしている内にあっという間にリベリア大使館に着いた。
リベリアビザは一番安いのでも90USドル。(約9,000円)
高いけど、仕方がない。渋々払う。
(今回の旅ではビザ代が一番高くて55,000円もしました(笑))
ビザは明日取りに来いというから、街をブラブラ。
安くて綺麗なネットカフェに入ったり、安定のコーラを飲んだり。
すると、たまたまシエラレオネの国立博物館を発見。
入場料を払うと人の良さそうな博物館のスタッフが付きっきりで博物館を案内してくれた。
しかもガイド料はいらないという。
彼の名前はイブラヒムといって30歳のすごく気持ちの良い青年だ。
「君は中国人かい?」
「いや、日本人だよ。」
「ワーオ!あの経済大国の日本か!これは珍しい!ようこそシエラレオネへ!」
「ありがとう!」
それから彼に博物館を色々と案内してもらった。
英語で説明してくれたから半分位はよくわからないけど、シエラレオネの歴史の事や、昔の人達が実際に住んでいた家や使っていた道具等が展示されていて面白かった。
彼の説明もすごい親切で人の良さを感じさせる良い青年といった感じだった。
そんな彼にダメ元で聞いてみた。
「あのさ、俺今近くのパレスゲストハウスって所に泊まっているんだ。」
「おーあそこのホテルか!」
「うん。それでさ、明日には移動しようかと思ってるんだけどさ。」
「何か問題でもあるのかい?」
「いや、そういう訳じゃないんだ。ただシエラレオネの一般家庭がどんなものか知りたいんだけど、君の家に2泊ぐらい泊めてもらえたりなんてしないよね・・・?」
「え?うちに泊まりたいの?」
「う、うん。」
「もちろん、いいよ!大歓迎だよ!」
「へ?ホントに?」
「うん!じゃあ明日夕方頃にまたここに来て!そしたら一緒にうちに行こう!」
言ってみるもんだ!
ちなみに僕は今回の旅で現地のお家に泊まらせてもらう時は、ホテル代と同じか、少し安いぐらいの現金を渡すようにしていた。
アフリカの家庭は僕たち外国人が行くと、「客人が来た!」ともてなしてくれて、ご飯とかもいつもより豪華なものを作ってくれる。
彼らはただでさえお金を切り詰めて生活しているのに、さすがにタダで泊まらせてもらうのは申し訳ない。
初めは「現金をあげる事は逆に失礼かな?」と思ったりもしたけど、みんな喜んでくれるし、お金を渡す事は良かったと思っている。
イブラヒムに「君は携帯を持っているかい?」と聞かれ、携帯は持っているけど、SIMカードを持ってない事を伝えると、一緒に近くの携帯屋に行ってくれてSIMカード購入。
めちゃくちゃ安かった。(確か50円程)
また、明日の夕方会う約束をしてイブラヒムと別れた。
博物館の近くにある中華料理屋でチャーハンとビールを注文。
久しぶりに日本食っぽいものを食べれて大満足。ビールも安くて美味しい。
また、近くの市場なんかをブラブラ。
以前からシエラレオネでやってみたいことがあった。
それはシエラレオネ戦争を題材にした映画「ブラッドダイヤモンド」でレオナルドデカプリオ扮するダニーアーチャーがギネスビールを飲むシーンの真似をすること。
やっと念願叶ってデカプリオに成りきってシエラレオネでビールを飲むことができました(笑)
「TIA」とは「This is Africa.」の略でアフリカっぽいっていう時に使える。
バーでは隣に座ったナイジェリア人と意気投合して色々と話していた。
ビジネス目的でシエラレオネに来た彼らは「シエラレオネはこれからどんどん経済発展していくぞ!」と語っていた。
シエラレオネ、これからまたどんな国に変わっていくのか面白そうだ。
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