西アフリカの旅第一回からはこちら→西アフリカ横断の旅38日間
前回の記事はこちら→ギニアの治安情報と別れのダンス 【旅6日目】
朝7時、お世話になったホームステイ先のみんなにお礼を言って乗り合いタクシー乗り場に向かいました。
次なる目的地はシエラレオネの首都フリータウンです。
そもそも「乗り合いタクシーって何?」って思われた方もいると思うので簡単に説明を。
西アフリカには旅行者(バックパッカー)が他の地域に比べて少ないので、旅行会社がほとんど存在しません。
ましてや、自社のバスや大型ワゴンを所有している旅行会社はかなり限られてきます。
その為、同じ目的地の人達が集まって相乗りするもの、それが乗り合いタクシーです。
そういった感じなので時刻表やチケットはなく、「乗客が集まり次第出発」といった具合になってます。
基本的に7人乗りの車を使いますが、(5人乗りの車もあります)日本でイメージする7人乗りの車とは程遠いです。。
日本では7人乗りの車といえばこのような感じですが、、、
アフリカでは違います・・・・・・・
こんな感じだったり、
こんな感じです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
め、めちゃくちゃボロい・・。(小声)
まぁでも西アフリカの人達は旅行というよりは、移動手段として乗り合いタクシーを使っているのでみんなあまり気にしてません。
彼らは僕らとは違ってパスポート無しで周辺国を行き来できるので、気軽に市民の足として使われています。
その市民の足として使われている乗り合いタクシーに旅行者も乗せてもらっている訳です。
ただ、どれだけの外国人旅行者が乗り合いタクシーを使うのかというと。。
僕はこの1ヶ月半で一人も出逢いませんでした(泣)
まぁそれがまた良かったりもしたのですが(笑)
ということで、日本ではあまり馴染みのない乗り合いタクシー情報でした。
さてさて、乗り合いタクシー乗り場に着きました。
シエラレオネ行き、セネガル行きなど車が沢山あってかなりごちゃごちゃしています。
僕の目的地はシエラレオネの首都フリータウンですが、まだちょっと時間がありそうなので、買い物をしたり、朝ご飯を食べたりブラブラしました。
「おーーい、日本人!出発の準備ができたぞーーーい!」と予定より2時間遅れぐらいで呼ばれました。
これぐらいの遅れは日常茶飯事なのでもうあまり気になりません(笑)
行ってみると荷物がものすごいことになっていました・・・。
頑張って無理矢理乗せようと頑張っている兄ちゃんですが、
「無理だよー!」と諦めています。
そりゃそうだ。
でも誰かが新しい紐を持ってきてなんとか全部の荷物が乗せられたようです。
なんだかんがで結局4時間遅れで出発しました。
ここからギニア・シエラレオネの国境まで順調に進んで行きました。
しかし、シエラレオネの国境を越える時に問題が起こりました。
ビザがないと入国できないと言うのです。
シエラレオネのビザを取得する方法は2種類あります。
事前にシエラレオネ大使館で100USドルで取得するか、国境で50USドルで取得するかです。
国境で取る方が安く済むし楽なので、僕は当然国境で取得する方法を選びました。
しかし、ビザ係のおっちゃんが「ビザは国境じゃ取れない。もしこの国境を通過したいのなら200USドル寄越せ。」と意味不明な事を言ってきたのです。
「いやいや、この紙にビザは50USドルで取れるって書いてあるじゃないか?」と反論すると、
「その紙は昔のものだ。今は200USドルだ。」と向こうも中々譲りません。
かなり言い合いになりましたが、「お金を払えば取れるなら、粘れば絶対に50USドルで取れる」と自信がありました。
国の決まりでビザが取れないのであれば、お金を払えばビザが取れるなんてありえないと思ったからです。
予想通り、「日本大使館に言うぞ。俺の父親はギニアの日本大使だ!」と適当なことを言っていたら渋々50USドルでビザを出してくれました。
気付いたらビザを取るのに1時間以上掛かっていました。
僕とは違い、名前を書けば国境を通れる乗り合いタクシーの他の乗客をかなり待たせてしまったので、謝ると他の乗客達は「全然いいわよ。ようこそシエラレオネへ!」とビザ係のおっちゃんとのトラブルを忘れさせられるぐらい嬉しいことを言ってくれました。
何はともわれ、これでやっとシエラレオネに入国できます。
遂にシエラレオネに入国。
10年前までダイヤモンドの利権を巡って戦争をしていた国。
国境で賄賂を請求されたりはするけど、今ではこうやって誰でも入れる安全な国になったシエラレオネ。
映画ブラッドダイヤモンドはもうデカプリオの台詞を覚えてしまうぐらい何回も観ました。
実は今回の旅で一番楽しみにしていたのは、シエラレオネに来る事でした。
よし。
いざ、フリータウンへ!
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