僕の海外滞在経験がまだ浅い頃。
日本でアフリカ系の人に出会って「僕、ナイジェリア人なんだ!」と言われても「ナイジェリア・・・?どこ??アフリカ??」ぐらいしかわかりませんでした。
アフリカはなんとなくどこも同じような感じだと思っていました。
サバンナにはシマウマがいて、それを追いかけるライオンがいて、マサイ族がジャンプをして、大自然があって。
もし日本で「僕、アフリカのセネガル出身です!」という人がいたら、「へー!すごい!ライオンとかいるの?」とか聞いてしまいそう。(というか実際に聞いたことある。)
そんな状態でした。
でも少なからず僕と同じように思った経験がある方もいらっしゃるかと思います。
それでも日本人は「アフリカは一つの国ではない」という認識は知識としては持っている方がほとんどだと思います。
基本的にはセネガル人も同様です。
僕ら日本人の事をアジア人を見ています。
ただ、
「僕、日本人なんだ!」
「へーすごい!じゃあ中国語教えてよ!」
「え、君日本語話せるの!?」
「もちろん!ニーハオ!!」
「セネガルって鶏肉が美味しいね!」
「日本ではカエルの肉を食べるんでしょ?前にテレビで観たよ。」(←後でちゃんと確認したらそれは中国の番組だった)
そんなような感じです。
ただし、日本人の認識とセネガル人の認識が圧倒的に違うとすれば、セネガル人は本気で「日本は中国の一部」だと思っている人が多数いるという事。
まぁそれはもう慣れっこだし、僕としては全然良いのですが、それにはセネガルの民族構成も関係しています。
セネガルでは多数の民族がいてそれぞれ別々の言語を喋ります。
ただ、逆にセネガルの隣国のガンビアやマリでもセネガルで話されている言語を話す民族がいます。
なのである意味、セネガルやマリなど西アフリカでは国境は曖昧だったりします。
(逆に日本は国境がないので、そこはあまり理解されにくい)
なので、他の国でも同民族、同言語を喋る人が存在します。
(日本人はそこがまず理解苦しみますよね。僕もです。)
また、民族が多数あるので国が違うとか民族が違うとかってなんだかもうよくわかんなくなっている人もいるようです。
正にここが日本の中国の一部だと思われている点で、日本と中国は違うけれど、国は同じで民族が違うんでしょ。(もしくは言葉は同じで国だけ違うんでしょ。等もある。)
そういわれてしまうと中々理解してもらうのは大変。
説明しても「結局同じでしょ?」と言われることは日常茶飯事。
たまに道端を歩いていると子どもたちが「シノワ!!(中国人!!)」と言ってきます。
それで以前「いや、僕らは日本人で中国人とは違うんだよ。」という事を説明しに行くと、「それって同じじゃん。」と。
結論を言うと、東アジア人はセネガル人からみたらほとんど同じだと思ってる人がほとんどって事です。
だって「シノワ!」って言われて「ジャポネだよ。」って言って「じゃあシノワじゃん!」と言われるんだもの、そりゃもうシノワだわってなるよ。
なので最初の内は頑張って説明してただけど最近は一回ぐらい説明する時もあるけど、「もう別にどっちでもいいや。」ってなる時があるのが正直なところです。
でもそれは全く嫌とかではなく、やっぱりせっかく日本人としてセネガルにいるしわかってもらえたらなーって思う程度。
それ自体が押しつけがましいことなのかもしれないというのも思ったりしましたし。
以上、セネガルでの日本人と中国人の立ち位置でした。
※僕は全然「シノワ!」と言われたり「コレアン!(韓国人!)」と言われたり「ジャポネ!(日本人!)」って言われても本当に全くどっちでもいいんです。
中国や韓国が嫌だとかそういうのは本当に全くないので補足にて失礼いたします。