【セネガル6年間】日本人夫婦のアフリカ子育ての結論①(1才~5歳幼稚園編)

アフリカ子育て

こんにちは!
今回は僕たち家族のアフリカ子育てのお話し。

僕らは2015年からセネガルに移住しています。

ちなみに妻は海外旅行にもほとんど行ったことがない人です。
そもそも海外での子育てや移住の前に国際線に乗る事自体緊張していた程でした。

なので、当時1歳の息子を抱えてセネガルに来た事はとてつもなく勇気がいる事でした。

右も左もわからない状態。

病気になったら?学校は?言葉は?オムツやミルクは?食べ物は?いじめに遭ったりしないか?
僕自身も色々な事が頭をよぎりました。

今回はその中でも一番頭を悩ませた幼稚園・小学校選びについて書かせていただきます。

まず最初の疑問は「そもそもセネガルに幼稚園ってあるの?」でした。

アフリカに幼稚園ってあるの?

そもそもセネガルに幼稚園ってあるの?

2015年の時点で1歳だった息子。
当時から妻とは息子が2歳になったら幼稚園に入れようと話をしていました。

セネガルでの生活にも慣れ始めた頃から近所の幼稚園を歩き回って見学させてもらう日々が始まりました。

まずその時点で思った事はセネガルには徒歩圏内で行ける幼稚園が無数にあるという事でした。

そして、セネガルの幼稚園には様々な種類があります。
ざっくり公立幼稚園、私立幼稚園、フランス系幼稚園、インターナショナルスクールの3つの幼稚園に分けられます。

うちの息子は、幼稚園は3つの園に行ったのですが、私立幼稚園→公立幼稚園→私立幼稚園の順番で行きました。

公立幼稚園

セネガルには公立の幼稚園が沢山あります。
学費は月額5,000CFA~8,000CFA(1,000円~1,600円)程で幼稚園の中で一番安い部類に入ります。

特徴は学費が安いので、園児が沢山に対し、先生一人という構図。
建物はものすごくボロイ、、、所もありますが、かなり綺麗な公立幼稚園もあります。

うちの息子が2番目に行った幼稚園が近所の公立幼稚園です。

公立幼稚園の中ではかなり綺麗な部類に入ると思います。
うちの目の前の幼稚園だったので送り迎えがとにかく楽でした(笑)

また、息子自身、合計3つの幼稚園に通った中でこの公立幼稚園が一番楽しかったそうです。
先生が優しく、友達も一番できたのがここの幼稚園でした。

ただ、公立幼稚園の問題点としては、祝日がとにかくわかりずらく、急に休みになる事。
また、ストライキが起こる事もあるので、その場合はしばらく公立の学校関連は休みになってしまうんです。

息子が通ってた時はありませんでしたが、セネガル人の友人がストライキはセネガルの公立学校の大問題だと話していました。
ストライキは先生の給与が低かったり、職場環境が劣悪な場合に稀に起こる様です。

私立の現地幼稚園

私立の幼稚園には主に2種類あります。
コーランを重点的に教える幼稚園と、フランス語や英語などに力を入れる幼稚園です。
(コーランというのはイスラム教徒の方が読む神からの書物です。)

息子が一番最初に行ったのが前者のコーランをメインに教える私立幼稚園でした。
なので当時の息子はコーランの文書を少し唱える事が出来ました。

これは僕らが息子にコーランを学んで欲しかったから…ではなく、単純にどの学校でもコーランを教えていると思っていたからです。

その後、3つ目の幼稚園として私立のフランス語と英語に力を入れている幼稚園へ転園しました。
理由は公立幼稚園は基本13時までの所が多く、夕方までみてもらえる所が少なかったからです。

私立は遅い時間まで見てもらえる所が多いので、幼稚園と保育園の違いかなと思います。
私立の幼稚園の先生はセネガル人だけではなく、隣国のギニア人、コートジボワール、リベリア人、コンゴ人など他のアフリカ諸国の先生が多いのも特徴です。

英語話者やキリスト教徒の先生もいるので、英語を勉強したりもしていたようです。

私立の幼稚園の学費は10,000CFA~50,000CFA(2,000円~10,000円)程のところが多いです。

セネガル 幼稚園

私立のフランス系幼稚園

フランス系幼稚園の定義はないので、ここで僕が定めたいと思います(笑)
先生はセネガル(アフリカ)人でかつフランス語で授業をする幼稚園です(現地語のウォロフ語は使わない)。

園児はセネガル人の子が多いが中にはヨーロッパの子どももいたりします。

最近ダカールで増え始めているのがこのタイプの幼稚園です。
セネガル人の富裕層は子どもの教育に対してはかなり力を入れています。

理由は、上記の様な公立幼稚園や現地の私立幼稚園では勉強がしっかりと出来ないからです。
幼稚園の建物はかなり綺麗で先生のフランス語も流暢で発音が綺麗な人が多いです。

僕はもう一度子育てをするとしたら幼稚園はこのタイプの幼稚園に入れると思います。

学費は50,000CFA~90,000CFA(10,000円~18,000円)程のところが多いです。

アフリカ幼稚園

インターナショナル幼稚園

インターナショナルスクールはオーナーや園長先生がフランス人やアメリカ人でフランス語系ならフランスにアメリカ系ならアメリカに認可された幼稚園を指します。

働いている先生にも欧米人がいるのが他の幼稚園とかなり違う点になります。
日本人の駐在員さんの子ども達はほとんどこのタイプの幼稚園に通われています。

学費が高い分しっかりとした教育を受けられ、また、様々な国籍の子どもたちが通っているので幼少期から色々な価値観に触れる事が出来ます。
アクティビティなども最先端で子ども達が楽しめる事をやっている印象です。

ちなみにセネガルで一番学費が高い幼稚園・小学校はアメリカ系インターナショナルスクールでセネガル大統領の息子も通っていました。

学費はかなり高く、120,000CFA~(24,000円以上)です。
中には月額10万円以上ある幼稚園もあるので驚きです。

セネガルで10万円って平均月収の5倍ですからね。。。

セネガルインターナショナルスクール

アフリカ幼稚園選びの結論

僕ら夫婦の方針としては幼稚園は現地の学校へ行き、アフリカの事を知ってほしい、色々なセネガル人の子ども達と遊んで欲しいという想いがありました。
それに関しては息子が現地の幼稚園に行ったことで達成できたと思います。

ただ、その一方で現地ならではの問題点も多々ありました。

体罰は普通に行われ、意味のわからない理由で子どもが叩かれている事。
うちの息子も5歳の頃、私立幼稚園で一度おしっこを漏らした時におしりにあざが出来るほど叩かれたりしていました。

また、先生のやる気がそもそも低かったりします。
先生の遅刻、授業中でも個人のケータイで話をする、子どもにテレビを観させて先生同士で談笑、先生のその日の気分で左右される。

日本からすると到底プロフェッショナルとは言えない事が現実問題セネガルでは普通に起こっています。

そういう点を考慮し、小学校選びはかなり迷いました。
次回の記事では小学校選びや入学した小学校での様子をお伝えしたいと思います。

次回記事→【セネガル6年間】日本人夫婦のアフリカ小学校選び②(5才~小学校編)

この記事を書いた人
原田 翔太

日本食堂「大和」「和心」代表。
2児の父/ダカールTV/セネガル起業12年目
2015年からセネガルの首都ダカールに家族で移住しています。

セネガル日本食堂「和心」2017年4月グランドオープン。
2号店レストラン「大和」2024年2月プレオープン。
※大和は週3日木~土曜日のディナー営業のみのプレオープン中です。(2024年3月現在)

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