1991年〜2002年に起きた西アフリカのシエラレオネ内戦で実際に少年兵士として最前線で内戦を経験したイシメールベア氏の著書。
アフリカ関係の本では沢山あるが、実際に兵士として戦争を経験したイシメールベア氏が書いたこの本は衝撃的。
物語は平和だった頃のシエラレオネから始まる。
ヒップホップが大好きなごく普通の12才のシエラレオネ人の少年イシメールベア君。
平穏だったシエラレオネがある日突然紛争地帯に変わる。
家族や友人は無事なのか?それすらわからないまま12才の少年は逃げ続ける。
しかし、ある日反乱軍に捕まり少年兵士にさせられてしまう。
兵士仲間の死や自分が人を殺す罪悪感で精神が崩壊するも、大麻でそれを紛らわし、段々とそんな気持ちが失われていく・・・。
そんな経験を実際にしたイシメールベア氏が後に自身で書いた本がこの本。
実際に兵士を経験した者にしかわからない感情が書かれている。
ルワンダ大虐殺に比べると日本ではそこまで有名ではないけれど、是非たくさんの方に読んで頂きたい本です。
シエラレオネは今では平和を取り戻し日本人も旅行出来るようになったようです。
僕も近いうちに行きたいと思っています。
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