2018年ロシアW杯日本vsセネガル戦@和心パブリックビューイング

セネガル日常

先日行われた2018年ロシアワールドカップの日本代表VSセネガル代表の試合は観戦された方も多かったと思います。

ダカールのうちのレストラン和心でもパブリックビューイングを開催し、日本人、セネガル人、欧米人、合計40名近くの人たちと試合を観戦し、大盛り上がりでした。

試合結果は2対2となり、すごく盛り上がりましたね!
セネガル在住の日本人の僕らからしたら一番平和的なスコアでした(笑)

今回、日本がセネガルと同組になった事でセネガルの存在を知ったという方も沢山いらっしゃったと思います。

実際、ワールドカップ前後のメディアのセネガルの取り上げ率は凄かったと思います。

今回は和心でのパブリックビューイングの様子やセネガルから見たワールドカップ後のセネガル人の日本の印象を記していきたいと思います。

そもそもなぜパブリックビューイングの開催を決めたのか?

実はパブリックビューイングは初めから計画していたわけではありませんでした。

日本代表の初戦のコロンビア戦を自宅のネットで観戦しようとしたらネットが遅くて観れない。。

急いでインターン生のコウショウと一緒に近くのピザ屋さんのテレビで観戦しました。

最初、僕ら2人で観戦していると、途中からJICA職員の方も来て4人で観戦。
でも僕ら以外試合を観ている人はいない(笑)

「おー!」「いけ!!」とか思わず盛り上がってしまうと周りから若干冷たい目で見られてしまっていました。

途中JICA職員のお二人は昼休みが終わり、最後は僕とコウショウの2人で観戦。

そして試合は2対1で日本の劇的勝利。
前評判を覆す好ゲームで僕らは2人で喜びを讃え合いました。

そして、次戦はセネガル戦。
盛り上がることは間違いない。

でもせっかくなら思いっきり日本を応援したい!

ダカール市内でもパブリックビューイングを開催するところもありましたが、日本が勝ってしまった時など会場が荒れる可能性もゼロではない。

事実過去にセネガルでは暴動でスタジアムの壁が崩壊し亡くなった方もいました。

息子もいるし安全な場所で観戦したいという事から「和心でパブリックビューイングを開催しよう!」となりました。

機材を準備

とはいえ、僕らはテレビすら持っていません。
まずは急いでテレビを買いに行きました。

そしてプロジェクターは友人のアシナガ育英会のNさん、スピーカーはダカールでブランドをされているMさんが持ち寄ってくれました。

宣伝はFacebookのみでしたが、日本人、欧米人が来てくれました。

そしてうちのセネガル人スタッフも6人来て、日本VSセネガルの図式も完成しました(笑)

試合当日の様子

さぁ、いざ試合開始。

いきなりセネガルが先制点を取ると、セネガル人達は大盛り上がり。

なんかうちのスタッフ達は踊りだしていますし、周りの家からも歓声がそこら中から聞こえてきています。

そして、その後の日本の乾選手の得点の時には、日本人が大盛り上がり!
そこ時には周りはシーンと静まりかえっていました(笑)

その後も1点ずつを取り合い2対2の引き分け。
セネガルと日本。両者をお互い讃え合いました。

試合中と試合後のセネガル人と日本人の様子

試合後のセネガル人の反応

試合後、街中を歩いていると今までと明らかにセネガル人の反応が違います。

セネガルには日本人は少なく、アジア人といえばほとんどが中国人です。

なので、普段街を歩いているとセネガル人の子ども達から「シノワ!(中国人!)」と言われる事も少なくありません。

僕はあまり気にしませんが、時にバカにされたような言い方をされる時は「なんだかな~」と思ったりもします。

セネガル人の中には本気で日本は中国の一部だと思っている人もいます。

セネガルは多民族なので、それと同様、国は同じだけど、違う民族という認識も非常に多いので仕方がない事かもしれません。

ところが、試合後はそれが一転。

「ジャポネ!」「ホンダ!イヌイ!カガワ!サカイ!」と日本代表のスタメンメンバーのほとんどを言ってくる人もいました(笑)

そして「日本は本当に強くて良い試合だったね!」と。
この変わりようには本当に驚きました。

ワールドカップとはいえ、サッカーのたった一試合でここまで変わるとは・・・。
サッカーの、スポーツの偉大さを感じずにはいられませんでした。

セネガルはグループリーグ敗退・・国民の反応

その後の日本とセネガルのグループHは日本とコロンビアがグループリーグを突破しました。

日本がポーランド戦の残り10分でパス回しをしたのは日本だけでなく世界中で物議を醸した。

セネガルでももちろん、フェアプレーポイントの事は話題になりました。
でもそれで日本を批判する人は聞いたことがありません。

冗談で「セネガルの方が強いんだから、セネガルをグループリーグ突破させてくれよ!」「セネガルならベルギー代表にも勝てたのに!」と言われたことはありますが(笑)

また、ワールドカップ前後から現在に掛けて、僕もインターン生達とサッカーをする機会が増えました。

うちから徒歩1分のグラウンドにサッカーボールを持っていくと、すぐにセネガル人のサッカー少年・青年たちが集まってきます。

いつもそこからチーム編成をして一緒にサッカーをします。
もちろん日本対セネガルの試合もします!

セネガル人の中には試合中カッとなる人も多いのは事実。
そんな時は僕が冗談半分で「フェアプレイーポイント!(笑)」といじると他のセネガル人達は爆笑してくれます(笑)

まさかセネガルで日本代表VSセネガル代表の試合が観れるとは思ってもいませんでしたし、日本チームには感動を与えてもらいました。

本当にありがとう!
ホント、楽しい試合観戦でした!

この記事を書いた人
原田 翔太

日本食堂「大和」「和心」代表。
2児の父/ダカールTV/セネガル起業12年目
2015年からセネガルの首都ダカールに家族で移住しています。

セネガル日本食堂「和心」2017年4月グランドオープン。
2号店レストラン「大和」2024年2月プレオープン。
※大和は週3日木~土曜日のディナー営業のみのプレオープン中です。(2024年3月現在)

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