こんにちは!
2015年2月2日にセネガルに来てから早くも1年が経ちました。
(今回は3回目のセネガルなので、トータルでは1年8ヶ月になります。)
2015年2月に来た時は「2ヶ月後の4月には開業するぞ!」と意気込んでいたものの、飲食店資格を取る為には最低でも半年以上は掛かるとわかり、意気消沈していた頃が懐かしいです(笑)
2016年2月現在、まだ開業は出来ていませんが物件も契約でき、あとは内装工事と正式な飲食店資格が取れれば開業できるところまできました。
現在は2016年4月には開業したいと思っている次第です。
(目標より1年も遅れてしまいました。)
今回は僕がこの一年でやってきたことを振り返りたいと思います。
2015年2月〜4月「セネガルに着いた、さぁどうする!?」
この3ヶ月間で主にやってきたことは、大きく分けて下記3つです。
➀長期ビザ取得、飲食店開業資格取得
➁新アパート探し
➂日本食試作
➀長期ビザ取得、飲食店開業資格取得
セネガルに来た当初は3ヶ月以上の長期ビザが取れるのかもわかっていなかったので「最悪3ヶ月で日本に帰らなければいけなくなるかも。。。」と思っていました。
しかし、かなり手間は掛かるものの、長期ビザを取ることは不可能ではないとわかり安心しました。
また、飲食店資格は長期ビザを取得後、更にその何倍も資格取得が難しいとわかりすぐに開業を諦め、まずはお弁当販売することに決まったのもこの頃です。
このビザや資格関係は大学生のインターン生、阿部一真が大いに活躍してくれました。
彼がいなかったらここまでスムーズに長期ビザや飲食店資格のことはわからなかったと思います。
➁新アパート探し
5月に小林と斎藤がセネガルに来るということで、早速引っ越しをすることにしました。
なので4月はほとんど物件探しをしていました。
物件を選ぶポイントは、5月からのお弁当販売に備え野菜市場や魚市場から近く、洪水の被害を受けにくそうで値段も安い場所を探しました。
物件探しは大分難航しましたが、なんとか目当ての物件を見つけることができました。
➂日本食試作
これは主に妻がやってくれました。
醤油などの調味料を僕が見つけてきては市場で野菜や魚を買い、試作を作る毎日。
段々と日本で食べていた日本食に近づいていき、手応えを感じたのもこの頃です。
2015年5月〜10月「お弁当販売開始!」
2015年5月〜10月の半年間でやってきたことは大きく2つ。
➀お弁当販売
➁各国大使館やUNICEFなどの国際機関への営業
➂物件探し
➀お弁当販売
お弁当販売は最初は日本人の方に告知させていただき、すぐに注文をいただきました。
初めて注文をいただいた時は電話越しで緊張し震えていたと思います(笑)
段々と注文も増えていき、本当に嬉しくてありがたかったです。
➁各国大使館やUNICEFなどの国際機関への営業
また、お弁当販売と並行して、各国の大使館や国際機関にもチラシ配りの営業に出かけました。
6月、7月と様々な機関に営業に行きました。
しかし今でも毎週のように注文をしてくれるのは、韓国の機関のみ。
他の機関はお弁当という文化がないようで、「弁当はいいからいつ店を開業するんだ!?」と言われてばかりいました。
➂物件探し
そんな話を聞くと「早くお店を見つけて開業しなきゃ!」と思い、毎日のように午後は物件探しをしていました。
物件探しを始めて最初の2ヶ月は「もっといい物件があるはず」と比較対象を探していた感じでしたね。
後で後悔した物件もあったり、もしかしたら一番焦っていた時期かもしれません。
「どんな物件でもいいからとにかく早く開業するべきか?」
もしくは、
「時間を掛けてもいいから自分たちが納得できる物件で開業するべきなのか?」
いつもその2択に迫られ、中々決断が下せないこともありました。
その点は僕の経営者としての能力の無さが顕著に現れていたと思います。
そんな時、2人目の大学生のインターン生、辻旺一郎が2ヶ月半和心を手伝いにきてくれました。
フランス語が堪能な彼は、僕らに大きな力を与えてくれました。
実際、今の物件も彼がいなければ確実に契約までいたらなかったと思います。
今の物件に住んで3ヶ月が経ちますが、この物件を借りられたことはとても幸運ですし、納得がいく自分たちの気に入った場所で開業できることにして良かったと思っています。
2015年11月〜現在「物件契約、そして〜」
物件を契約してから始めたことは下記4つです。
➀飲食店開業資格申請
➁内装工事
➂ゲストハウス開業
➃インターンシップ生受入れ開始
➀飲食店開業資格申請
セネガルのレストランは物件がないと開業資格を申請することができません。
しかも申請を始めてから取得するまで最短で3ヶ月掛かります。
その間は開業出来ないというのがセネガルのルールなんです。
なので、物件を契約してからやっとこの資格を提出することが出来ました。
また、この資格の書類もかなりややこしく、大変でした。
アフリカの中でこれほどまでレストラン資格が難しい国は他にないそうです。。。
➁内装工事
レストラン部分の内装工事が始まりました。
オーダーメイドでテーブルや椅子を作ったり、トイレを工事したり、照明を考えたり。
内装工事は小林がリーダーとなって始まっています。
もともと彼はファッションやインテリアが趣味だったので、こういうのはお手の物。
僕(原田)は美的センスがないので、小林がいなかったらどれだけセンスのない店になっていたのかを考えると恐ろしいです。。。
内装工事もセネガルタイムということで仕事がかなり遅れていますが、センスの良い店に仕上がるのは間違いなし!
➂ゲストハウス開業
今住んでいる物件は、1Fにメインの飲食店スペースと個室の飲食スペースとキッチンがあり2Fが和心スタッフの住居として使っています。
また、空いている部屋が3部屋あるので、その3部屋はゲストハウスとして引っ越しと同時に開業しました。
この3ヶ月間の間に早くも20人以上のお客様にご宿泊していただきました。
これは予想を遥かに上回る数字で驚いています。
開業前は、「セネガルに旅行者ってほとんど来ないだろうから、月に1〜2人来てくれればいい方」と思っていたので本当に衝撃でした。
宿泊者さまも皆さん喜んでくれて、色んな方との出会いもあり、本当に楽しい場になっています。
宿泊者さま同士も友達になったり情報交換をしている姿を見ると僕もすごく嬉しいです。
セネガルゲストハウス「和心」のご予約はこちら⇒ゲストハウス「和心」ご予約
➃「アフリカインターン」受入れ開始
2015年12月より正式にインターン生の受入れを開始しました。
今月末にくるインターン生と共に、「和心をアフリカ最大のインターン受け入れ先にしよう!」と計画しています。
インターンで来てくれた方は、和心を大きく発展させるための施策をしてもいいですし、セネガルでBOPビジネスや興味のあることをやっていただいても構いません。
その為に僕らは全力でサポートさせていただきます。
セネガルでのインターンシップに興味のある方は是非ご連絡ください。
⇒アフリカインターン募集要項
その他の活動
また、本業以外でもセネガル在住の日本人の方と沢山つながりができたり、毎週土曜日はソフトボール大会に出たりと楽しい日々を過ごしています。
初めの内は開業できないことに焦りを感じつつもある時から、開業時期が遅れることに対して焦らなくなってきました。
もし出資してくれる人がいたら「お前たち何をやっているんだ!?早く開業しなさい!」と言われていたかもしれません。
僕らはクラウドファウンでィングで出資を募らせていただいので、僕らのペースでやらせていただいています。
(出資してくださった皆さま、本当にありがとうございます!)
やっぱりセネガルでは日本の感覚でビジネスが進むはずもないですし、焦れば焦るだけ良くない方向に進んでいくと思うんです。
もちろんビジネスにおいてスピード感はかなり大事だし、それはセネガルでもそうだと思いますが、長くやるためにはスピードだけではいけないとも感じました。
あと、僕の祖母と電話をするといつも「とにかく健康だけには気をつけなさい。あとは焦らずにやっていけば絶対に大丈夫だから」と言われます。
また、別の70代の方も「健康でさえいれば何度でもチャンスはある。でも健康でなくなったらノーチャンス」と言ってくれます。
これは本当にその通りでセネガルにいると健康の有り難みは強く感じます。
万が一大きく身体を壊してしまったら、日本に帰らなければいけなくなるかもしれません。
そうするとセネガルで和心を開業することなんて夢のまた夢。。。
「健康第一」というのは一見単純に見えますが、本当に大切なことだなとセネガルに来て改めて実感しました。
さて、日本食堂「和心」開業はいつ?
開業まであと少しのところまで来ているのは間違いありません。
なんですが、正確な開業日がいつかは僕達自身もわかりかねています。
前述の通り、資格がいつ来るかもわからないし、内装工事もどうなるかわかりません。
ですが、それも全て踏まえて2016年4月開業を目指しています。
万が一資格に時間が掛かる場合、プレオープンという形で営業を始める可能性はあります。
どちらにせよあと2ヶ月ですね。
2ヶ月後は何かしらの形で和心が開業しているはずです。
セネガル在住者の皆さま、セネガルに来られる方に喜んで頂けるようなお店にしていきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いします!
なんかこうやってこの1年を文章にして書いてみると、「自分、何にもやってないなー!」って思います(笑)
本当にその時々で必要な人が来てくれて力を発揮して助けてくれ、今の和心があるなと。
それは僕にとっては本当に喜ばしいことです。
これからも和心は色んな方の手を借り、発展させ続けていけたらと思っています。
2年目以降も皆さま、よろしくお願いします!
日本食堂「和心」原田