アフリカで「コロナウイルス」と呼ばれて

コロナサバイバルin Africa

「コロナ!」「コロナウイルス!」

2020年3月にセネガルで初めてコロナ感染者が出て以来、日本人を含むアジア人(中国人・韓国人など)が街中を歩いているとたまに言われた言葉です。

誤解して欲しくないのは、そのほとんどが10代前半頃の子どもで完全に悪気があった訳ではないという事。
ただやっぱり道を歩いているだけでウイルス呼ばわれするのは気持ちが良いことではありませんでした。

そしてそれは恐らくセネガルだけではなく、世界中で同じような事があったそうです。
ヨーロッパに住んでいる友人も地元の人にウイルス呼ばわれされたり、弟がエジプトやガーナを旅行している時にも全く同じように言われたとの事です。

それから丸2年。

全世界でコロナが流行った事もあり、今ではセネガルで全くコロナウイルス呼ばわれする事はなくなりました。
明確にいつその扱いを受けなくなったかは覚えていませんが、比較的早かった様な気がします。

今回の件でわかった事はほとんどの人は正常で、差別的にウイルス扱いをする人はいないという事。
言っている子ども達も遊び半分で言っているという事。

普段セネガルでは面白おかしく「シノワ!(中国人!)」と呼ばれることがあるのですが、それとほぼ同じ感覚で「コロナウイルス!」と呼ばれていたのだと思います。

そして、そう呼ばれて精神的に辛くなってしまう人もいれば、全く気にしない人もいたという事です。

実際問題、僕ら家族やスタッフは誰も全く気にしていませんでした。
(多少腹が立つことはあったけど笑)

それは上記で書いた通り、なんとなく本気で言っている訳ではなく遊び半分で言ってるんだろうなと思ったからです。

セネガルで全ての事を鵜呑みにしてしまうととてもじゃないけど住むことなんてできません。

「明日の10時に必ず行くからな!」「お金絶対返すからな!」
この言葉を全て鵜呑みにしていたら確実にセネガルが嫌いになります(笑)

これと同じように別に何を言われようと、真に受けない事が大切なんだと。

そして、セネガル人のほとんどがこちらの味方になってくれている事もわかっていたからです。

実際、「コロナウイルス!」と呼ぶ人に怒ってくれたセネガル人も多々いましたし、僕の所に来て「あれは良くない、あいつはダメだ。」と言ってくれる人もいました。

そういう人がいてくれるだけで凄く心強かったし、助かりました。

長々と書いてしまいましたが結論、2022年のセネガルでは「コロナ!」と呼ばれることはもうありません。

この記事を書いた人
原田 翔太

日本食堂「大和」「和心」代表。
2児の父/ダカールTV/セネガル起業12年目
2015年からセネガルの首都ダカールに家族で移住しています。

セネガル日本食堂「和心」2017年4月グランドオープン。
2号店レストラン「大和」2024年2月プレオープン。
※大和は週3日木~土曜日のディナー営業のみのプレオープン中です。(2024年3月現在)

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