【アフリカコロナ】セネガル初のロックダウンから1年

セネガル夜間外出制限 コロナサバイバルin Africa

こんにちは!

セネガルでは去年3月24日にロックダウンが始まり、今日で早1年。
この1年は目まぐるしく状況が変わりました。

長かったような、短かったような。。。

恐らくそれはセネガルだろうが日本だろうがヨーロッパだろうが同じだと思います。
改めてこの1年の状況を振り返っていきたいと思います。

去年書いた記事→セネガルのコロナウイルス対策~感染者発覚からロックダウンまで~
※セネガル初のコロナ患者発覚からロックダウンまでを書いてます。

空港閉鎖からロックダウンまでの流れ

「セネガルの空港が閉鎖される。」

2020年3月20日のダカール空港閉鎖前にそんな噂が流れてきました。
ただ、当時の僕らは閉鎖1週間前まで「いやいや、、空港が閉鎖って、流石にそんな事はないでしょ。」

そんな事を思っていました。

しかし、どんどんその話が現実的になり、当時在籍していたインターン生と宿泊中のお客さんは日本帰国の最終便のフライトで帰国しました。

後で聞いた話ですが、この最終便にはJICA職員さんや青年海外協力隊の方も多数搭乗していたそうです。

この最終便が出発し、僕たちは完全にセネガルに取り残されてしまいました。

2020年3月24日~8月末レストラン休業

ロックダウンでは夜間外出禁止の規制もありました。
夜20時以降は一切外出が禁止。

その為、ロックダウンが始まった2020年3月24日~8月末まで僕らのやっている2店舗のレストランはどちらも休業しました。

デリバリーのみ注文を受付け、それも外出禁止までには届けなければいけなかったので、夜18時には注文をストップする状態。

今思えばこの頃が売上的に一番厳しかったです。

現地スタッフは全員自宅待機にし、本当に誰にも会わないような生活でした。
人に会えないのはそこまで辛くはありませんでしたが、個人的にきつかったのは息子の自宅学習です。

毎日学校から課題が送られてくるのですが、フランス語の為、息子も僕も正解がわからないという状態。。。
この自宅学習ではめちゃくちゃ体力を使ったのを覚えています…。(笑)

また、この頃は僕ら自身のコロナウイルスに対する危機感が今現在よりも高かった様に思います。
不要不急の外出は出来る限り控え、人には一切会わない様にしていました。

ロックダウン当初はごみ収集車の人に会うのにも怖がっていたので、今思えば過剰に気にしていたなぁと感じています。

ただ、この頃は世界中がそんな感じだったので仕方なかったのかな?とも思います。

2020年9月1日レストラン再開

セネガルの非常事態宣言が明けて、レストラン営業が再開出来るようになりました。

久しぶりにセネガル人スタッフが全員出勤し、レストラン営業を再開しました。
スタッフはこの期間に辞めたスタッフもいたので、2名の新スタッフも迎えました。

ドキドキのレストラン営業再開日…。。。
コロナの影響で帰国をしている人や、未だにレストランには行かないという人が多数いるのは聞いていたので、お客さんは入るのだろうか?と心配していました。

しかし蓋を開けてみると、営業再開日はほぼ満席でした。
お客様の多くは「ずっと開けるのを待っていたよ」と言ってくださる方もいて本当に有難い限りです。

その後、9月、10月、11月、と営業をしていましたが、やはり当初の売上の7割~8割程でした。
しかし、12月にほぼ例年通りの売上を上げる事ができ、ホッとして2020年を締めくくる事が出来ました。

ちなみにこの頃には息子の小学校も毎日登校していていたので、ホッとしました。。。

セネガル、2度目の非常事態宣言…?

2021年最初の営業は年末年始休業明けの1月4日(火)でした。
この日もいつも通りお客様が来てくれ、閉店しようと思っていた矢先に…。。

「明日から2度目の非常事態宣言になるかもしれない!」

1人のセネガル人スタッフがそういうと、みんなでニュースをチェック。
するとその情報は確かだったらしく、翌日から非常事態宣言に入り、夜21時~朝5時まで夜間外出制限がある事もわかりました。

「このタイミングで…??」

「せっかく営業再開をしていい感じに戻ってきたのに…。。。」

色々な事が頭を駆け巡りましたが、考えても仕方がありません。
翌日から営業時間を大幅に変更し、夜20時に閉店する事にしました。

翌日…。。。

政府のアナウンスが遅かったこともあり、この日は本当に夜間外出制限があるのか?本当に21時~なのか?というのがわからない状況でした。

その為、レストラン来客のお客様はゼロ。

半年前に逆戻りを覚悟しました。

ロックダウン中に過去最高売り上げ…?

しかし、その後は少しずつお客様が戻ってきました。
特にランチ営業に来てくれるお客様が増え、土曜日のランチ営業では過去最高売り上げを記録。

ディナー営業もかなり客数は減ったものの、少なからず来てくれる方もいました。

1月をなんとか乗り越え、2月も引き続き非常事態宣言が継続する事になりました。

しかし2月はランチの月間売り上げが過去最高を更新しました。
ディナーのお客様も大分戻って来て、非常事態宣言前と遜色ない売り上げを上げる事ができました。

恐らく、お客様もこの様な状況に慣れてきたんだと思います。

今までは「コロナは人に接触すれば感染するもの」と、過剰に恐怖心を抱いていたのが「感染予防をしっかりすれば問題ない。」という意識に変わったのだと思います。

セネガル全土でデモが激化…

2月の売上が戻ってきたのも束の間、3月に入ると、セネガルで大規模デモが行われるようになりました。

詳細はこちらの記事をご覧ください→【デモ激化】セネガルで市民が暴徒化しスーパーマーケット放火 死者6名超

セネガルに住んでいると、小さなデモはよくある事なので、最初は全く気にしていませんでした。
しかし、よく行くスーパーマーケットが放火され、政府からも外出を控えるようなアナウンスがされました。

この時の緊張感は今まで経験したものとは全く違い、また、コロナのそれとも違いました。

当然レストランを営業する事も出来ず、3月前半は臨時休業をする事にしました。
一部の道路が封鎖され、スタッフも来ることが出来なかったので仕方ありません。

その後、デモは当初の予定よりも早く収束し、いつも通りの平和なセネガルに戻りました。
また、デモがきっかけとなり、非常事態宣言&夜間外出制限も同時に終了。

デモと夜間外出制限がなくなってからは、お客様の客足も戻ってきました。

やっと元通りの客数に戻り、レストランもなんとか持ちこたえる事が出来ました。

今後のこと

去年の1回目の非常事態宣言から1年が経ち、本当に怒涛の日々でした。

未だにセネガルの空港では一般の外国人の入国が出来ないので、まだ完全に収束したわけではありませんが、セネガル国内はいたって普段と変わりありません。

今後、日本人スタッフやインターン生達が戻ってこれるのはいつになるのやら。。。

まだまだ先は長そうですが、この1年間もなんとかやってこれたので、引き続きセネガルでしぶとくやっていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

またセネガルのコロナ事情も記事に書いていきたいと思いますし、YouTubeでも動画配信をしているので引き続きよろしくお願いします。

この記事を書いた人
原田 翔太

日本食堂「大和」「和心」代表。
2児の父/ダカールTV/セネガル起業12年目
2015年からセネガルの首都ダカールに家族で移住しています。

セネガル日本食堂「和心」2017年4月グランドオープン。
2号店レストラン「大和」2024年2月プレオープン。
※大和は週3日木~土曜日のディナー営業のみのプレオープン中です。(2024年3月現在)

インターン生募集中!
大和、ゲヌ、ビサップの3団体からプランをお選びいただけます。
詳細はお問い合わせください。

YouTube「ダカールTV」を不定期で配信中。

原田 翔太をフォローする
コロナサバイバルin Africa
原田 翔太をフォローする
アフリカ起業人ブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました